

危険な「石投げ」を始めた男の子
広場には、私たちの他に5人ほどの子どもたちが遊んでいました。するとその中に、小学校低学年くらいの男の子が砂利を拾って投げている姿がありました。
様子を見ていると、いつの間にか投げるものが砂利から石に変わっています。駐車スペースはすぐ目の前。車に当たってしまうのではないかと、私はハラハラしてしまいました。
その子の保護者の姿は、周りに見当たりません。すると、その様子を面白がった次男までもが石を投げるマネをし始めました。私は、周囲にも聞こえるようにあえて大きめの声で「車や人に当たったらとっても危ない! それは絶対にダメなことだよ!」と次男を厳しく注意しました。
次男はすぐに止めてくれましたが、聞こえる距離にいたはずの男の子は、石投げを止めるどころか、ますますヒートアップ。そしてついに、その子が投げた石が駐車場に停まっていた車のトランクに当たり、「カーン!」と大きな音が響き渡りました。
男の子の母親から予期せぬ発言
さすがに黙っていられず、私はその男の子に近寄り「今、石を投げたよね?車に当たったことを、自分でお父さんかお母さんに言えるかな?」とやさしく、かつ毅然と話しかけました。ところが男の子は、平然とした顔でこちらを無視するのです。
そのとき、「うちの子に何をしてるんですか!」と、併設されたカフェから男の子の母親が飛び出してきました。私は驚きつつも、石を投げていた状況を説明すると、彼女は男の子に「石、投げたの? 本当?」と尋ねました。しかし、男の子は「わからない」と繰り返すばかり。
するとそのママさんは「息子は違うと言ってるんですけど! 人の子に対してなんなんですか!」と、明らかに怒った様子で詰め寄ってきました。その剣幕に、思わずたじろいでしまった私。
周囲の人々が助けてくれて…
そのときでした。「私たちも、石を投げるところを見ていましたよ」と、広場で遊んでいた3組の親子が声をかけてきてくれたのです。
皆さん口々に「この方はちゃんと子どもに注意をしていました」「あなたのお子さんがずっと石を投げていましたよ」「駅の防犯カメラに映っているかもしれない」と、私が嘘をついていないことを証言し、援護してくれました。
第三者にまで指摘されたそのママさんは、顔を真っ赤にして「じゃあ謝ればいいんですね! すみませんでした!」と怒鳴るように言い放つと、子どもの手を引いてさっさと立ち去ってしまいました。
援護してくれたママさんたちにお礼を伝えると、私が次男を注意したときの声が聞こえ、それから気にして様子を見ていてくれたとのことでした。勇気を出して発した声が周囲に届き、助けてもらえたことは本当にありがたく、自分の行動は間違っていなかったのだと安心することができました。
今回はとっさの行動でしたが、親子が帰ってしまったあとに車に傷がついていないか確認したり、持ち主が不在だったため駅員さんに事情を説明したりと、結局私たちが後処理をすることになってしまいました。親子がいるうちに傷を一緒に確認し、その場で駅員さんに伝えていれば、よりトラブルが減らせたのかもしれません。その点は、今後の反省として心に留めておこうと思います。
著者:秋本かなこ/40代女性。2017年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。現在第3子を妊娠中。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)