幸せいっぱいのはずだった
プロポーズされた当日。その日は、彼と宿泊旅行をしていました。2人でいろいろな場所を巡りながら写真を撮る……という、まさに特別な1日。私は気付きませんでしたが、私の後ろ姿を背景に、彼は婚約指輪を手にして写真を撮影するなどしていたようです。
何も知らなかった私は、ただ楽しく彼との時間を過ごしていました。この後、まさかあんな展開が待っているなんて想像もせずに。
携帯をなくした?
その後、チェックインのため宿泊するホテルにつくと、彼がひと言。
「携帯がないかもしれない」。
彼のひと言をきっかけにして、そこから私たちは必死に彼の携帯を探しました。私はホテルの中を、彼はその日回った場所を。
そして1時間後、戻ってきた彼の口から出た言葉は、想像を超えるものでした。
「なくしたもの、携帯じゃなくて……実は、婚約指輪なんだ」。
思わず「えーーーー!?(笑)」と声が出たほど衝撃でした。実は彼、プロポーズをこのあとに乗る予定だった船の上でしようと思っていたそうです。「携帯をなくしたかも」と言ったのは、指輪だと言えなかったから。結局見つからず、正直に打ち明けたようでした。
そして、指輪がなければ意味がないと、彼は深く落ち込んでしまいました。
彼「もう一度買いにいく」
このとき、船に乗るのは2時間後。すると、彼は「新しい指輪を買いに行く」と言い出しました。
私は、正直指輪はなくてもいい、あなたがいてくれたら、あなたの言葉が聞けたら十分だと伝えました。でも彼は首を振り、「それじゃダメだ」と納得しません。
結局、彼は慌てて近くにあったアクセサリー店へ。その日に受け取れた指輪を購入し、私たちはそのまま船へ。そこで彼が指輪と共にプロポーズしてくれました。
もちろん、彼が用意してくれた指輪は欲しかったですし、うれしかったです。でもプロポーズに変わりはないのだから、私としては無理をしなくてもよい気持ちでした。けれど、彼は「絶対に指輪を渡したい」と思ってくれていたのでしょう。そんな彼の気持ちがうれしくて、プロポーズの際は胸がいっぱいになりました。
指輪をなくすなんて、ドラマみたいな出来事だと思いました。でもその日に感じたのは、彼が私を思ってくれているという強い気持ちでした。そんな彼と結婚できた私は世界で一番幸せ者です。彼と結婚した今では、この出来事も、笑って話せる大切な思い出です。
著者:田村みきな/20代女性・東京都在住。インフルエンサー業務を中心に、エステティシャン、婚活アドバイザー、心理カウンセラー、歯科関係業務、事務サポートなど幅広い仕事を経験。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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