深夜2時、連絡の途絶えた夫
夫はお酒が弱く飲めないため、その日は車で出かけました。帰宅は遅くなるだろうと予想していた私は、日付が変わっても気にせず先に就寝。
しかし、ふと午前2時ごろに目が覚めたとき、夫はまだ帰宅しておらず、連絡もありません。いつもこまめに連絡をくれる夫だけに心配になり、「何かあった?」とLINEを送ってみましたが、既読すらつきませんでした。
ようやく夫から電話があったのは、早朝の午前4時のことでした。
受話器越しの夫は「実は、警察から事情聴取を受けて……」と消え入りそうな声。私は思わず「えっ、どういうこと!?」と叫んでしまいました。
夫が帰ってこなかった理由に驚愕!
夫の話では、夜11時ごろに居酒屋を出て駐車場へ向かうと、夫の車の目の前に1台の黒い車が停まっていて、動かせない状態になっていたそう。すると、酔っ払っていたAさんが、いきなりその車に向かって「邪魔だ!」と言って蹴飛ばしたというのです。
夫はすぐに制止しましたが、背後からコワモテの男性二人が現れ、「俺の車に何すんだ!」と激昂。Aさんも負けじと「帰るから車をどかせ!」と言い返し、ついには胸ぐらをつかみ合う騒動に発展してしまったのだとか。
結局、夫が警察を呼ぶ事態となり、Aさんと相手側が冷静になるのを待ちつつ事情聴取を受けるなど、明け方まで駐車場を離れられなかったそうです。
ちなみに、黒い車がそこに停まっていたのは、満車のため他に駐車場がないか店員さんに聞きに行っていたからでした。夫はAさんを宿泊先まで送り届け、精神的に疲れ果ててフラフラになりながら帰宅。私は「大変だったね」と声をかけ、夫が無事だったことに一安心したのでした。
その後、冷静になったAさんはわが家に立ち寄って夫と私に謝罪の言葉を伝え、遠方の自宅へと帰って行きました。次に会うときは「お酒は飲まない」と誓ったAさん。今でも夫とは年に一度ほど会っていますが、あの一件以来、二人は昼間に喫茶店でコーヒーを囲む仲になったそうです。
著者:木村麻里子/30代女性。2017年生まれの息子と2021年生まれの娘と夫の4人家族。コンビニの短時間バイトをしながら子どもとの時間を大切にしている。趣味は映画鑑賞、山登り、掃除。1人の時間ができても掃除ばかりしてきれいになったところを見て喜んでいるような母。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)