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「実は、家族全員インフルで…」体調不良を隠して私を子守り要員に…?私に謝る旦那さんを一喝したワケ

同級生のAとランチをする予定の当日、Aから「子どもが登園渋りをしているから家でランチをしよう」と連絡が。Aを心配して家を訪ねると、そこでAの子どもたちから驚きの真実を聞かされて……。

 

「お熱だったんだ!」衝撃の告白に動揺

数年前、大学の同級生だったAと再会し、ランチの約束をしました。Aには6歳と3歳の子どもがおり、私の息子は当時5歳と4歳。仲のよいママ友がいないと言うAは、子どもたちが幼稚園に行っている間に会える私とのランチを楽しみにしている様子でした。

 

ランチ当日の朝、Aから「今日はお店じゃなくて私の家に来ない? シチュー作るから、パンを買ってきてくれたらうれしいんだけど……」とメールが。理由を聞くと、子どもの機嫌が悪く幼稚園へも行き渋っているため、外出はやめて自分の家へ招きたいという旨の返信がきました。私も子どもの登園渋りで苦労した経験があったので、Aの気持ちはすごく理解できます。私は快諾し、車を走らせました。

 

 

Aの家に着くと、少し疲れた顔のAと元気いっぱいの男の子2人が迎えてくれました。買ってきたパンを渡すと、上の子が「わぁ! パン食べたかったんだ! みんなお熱で、ずっとおかゆばっかりで嫌だったんだよね!」と言うではありませんか。

 

驚いてAを見ると、彼女は目線を合わせずうつむいています。私が「調子悪かったの?」と聞くと、Aは「実は、4日前に息子たちがインフルエンザになって……。そのあと私と夫も……。今は熱もなくてみんな元気だけど、待機期間中なの。登園渋りなんて嘘ついてごめん。でも、もう精神的に限界だったの……。子どもも懐いてるし、面倒見てくれそうだなって思っちゃって……」と白状したのです。

 

 

実は、別室で寝ていたAの夫もインフルエンザを発症しているとのこと。一家全員が外出できず、買い物にも行けない状況。しかしAが言うには、夫は「自分は病気だから」と自室にこもりきり。普段から「家事育児は妻の仕事」というスタンスの夫は、自分が体調を崩すと、同じく高熱を出していたAを気遣うどころか、当たり前のように看病と育児を丸投げしていたのです。

 

私が訪ねるまでの間、買い物にも行けず、フラフラの状態で家事と騒ぐ子どもたちの相手を一人でこなしていたA。解熱したあとも一家缶詰め状態で、精神的に追い詰められ、「誰かに助けてほしい、この孤独から救い出してほしい」という一心で、いつもやさしい私に嘘をついてまで甘えてしまった、とのことでした。

 

嘘をつかれたことへモヤモヤした私は、「はじめから家族全滅でしんどいから買い物だけでもお願いしたいって言ってくれれば、喜んで協力したよ。でも嘘をついて家に呼び寄せて子守を頼もうだなんて、ひどいよ……。私にも家族がいるし、小さい子どもだっているんだよ?」とつい不満を口にしてしまいます。

 

 

そこへ、騒ぎに気づいたAの夫が部屋から出てきました。話を聞いていた彼は、焦った表情で私に「うちの嫁が本当にすみません!」と謝罪しましたが、直後、Aに向かって「よそ様のお子さんにうつしたらどうするんだ! 常識を考えて行動してくれ!」と怒鳴ったのです。しかし、私はAも熱でしんどい中、家族の世話をすべてしていたと思うと、Aの夫も許せませんでした。

 

「旦那さん、ご自身もしんどかったと思いますが、その言い方はあんまりですよ。Aがこんな無茶な嘘をついたのは、あなたが病気を理由に、同じく病人の彼女にすべてを押し付けたからじゃないですか? 彼女をここまで追い詰めたことを、まず反省してください」と冷静に告げると、Aの夫は言葉を失いました。Aには「次は嘘をつかずに、正直に『助けて』と言ってね。困ったときはお互い様なんだから」と伝え、その日は帰宅しました。帰宅後に手洗いうがいを念入りにしたおかげか、幸いにも私にうつることはありませんでした。

 


後日、Aから家族全員が回復したと連絡がありました。あのあと、Aの夫も自分の無責任さを深く反省したそうです。自分のポケットマネー1万円を出し、「これは俺の身勝手な振る舞いで君たちに迷惑をかけた分のお詫び。2人でおいしいものを食べてきて」と言ってくれたそうで、Aは改めてランチに誘ってくれました。今では彼も積極的に家事育児に参加するようになったそうで、Aからはとても感謝されました。

 

育児中の孤独や困りごとは、誰にでもあるものだと思います。そして今回Aがついた嘘は、「夫婦間の協力体制の破綻」から出たSOSでもあったと思います。子育てはひとりではなかなかできるものではありません。困難な時期を乗り越えるためには、夫婦で家事育児の考え方をすり合わせること、そして、友人に対しても嘘をつかずにヘルプを求める誠実さを持つことが必要だと、改めて感じた出来事でした。
 

 

著者:鈴木遼子/30代・ライター。7歳と6歳の年子の男の子を育てる母。毎日パワフルに活動する子どもたちに振り回される日々だが、大好きなコンビニスイーツを食べて体力を回復している。

 

作画:ryo

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

 

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