送迎の車から聞こえた激しい罵り合い
幼稚園の周辺は道幅が狭く、場所によっては車2台のすれ違いが困難なポイントもあります。遠方から通園している家庭も多いため、送迎の時間帯はいつも車でごった返していました。
ある日、6歳の長女と4歳の次女を連れて幼稚園からの帰り道を歩いていたときのことです。園を出てすぐの路上で、2台の車が正面から向き合ったまま、身動きが取れなくなっていました。
私たちが帰るルートだったためそのまま近づいていくと、それぞれの車から激しい怒鳴り声が聞こえてきたのです。
「どけよ! うぜーな!」
「テメェが下がれよ!」
「ふざけんな!」
窓を開けて叫んでいたのは、見覚えのある幼稚園の保護者の方でした。どちらかがバックしなければ解決しない状況のなか、双方による罵り合いは2分ほど続いていました。
瞬く間に広がる噂に感じた恐怖
やがて後続車がやってきてクラクションを鳴らしたことで、片方が諦めてバックし、ようやく車が行き来できるようになりました。ママたちのあまりの剣幕に驚き、私と子どもたちはその場に立ち尽くしていましたが、ハッと我にかえって帰宅したのでした。
ところがあのとき、私たちのほかにも目撃者がいたようです。後日、親しいママ友から「この前、AママとBママがやり合ってたらしいね! すごい暴言を吐きまくってたって、めっちゃ噂になってるよ〜」と聞かされたときは、「やはり誰かが見ているんだな」「話が広まるのは本当に早いな」と痛感し、ゾッとしました。
子どもたちは、なぜママ同士が揉めていたのかが気になったようで、私に理由を尋ねてきました。帰宅後、「お互いに道を譲れなかったこと」「汚い言葉で人を罵っても、お互いに嫌な気持ちになるだけだということ」そして「譲り合いがいかに大切か」を順を追って説明すると、子どもたちは真剣に話を聞いてくれました。
保護者同士の罵り合いを目の当たりにしたのは初めてのことで、本当に驚きました。子どもたちもショックを受けてはいましたが、「人の気持ちを考えて発言しようね」としっかり話し合える機会になったため、今回の出来事はポジティブに捉えることにしました。
著者:松谷 えりな/30代女性。令和元年生まれの息子と、平成28年、平成30年、令和2年生まれ娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※AI生成画像を使用しています