何度も試食する女性に店員が声をかけると…
最初は家族の分も受け取っているのかと思いましたが、その女性はひとりで何度も往復しており、まわりのお客さんも取りづらそうにしていました。
見かねた店員さんが、「おひとり様1回程度でお願いします」とやんわり声をかけました。すると女性は満面の笑みで、「私はね、味の変化を確認しているんです。少し冷めたら味も変わってくるでしょう?」と、自信たっぷりに話し始めたのです。
店員さんも私も一瞬言葉を失いましたが、店員さんは冷静に「味の変化のご確認は、ご購入後にお願いします」と対応し、試食皿をいったん下げました。女性は少し不満そうにその場を去り、周囲のお客さんの間にはほっとしたような空気が流れました。
あれだけ試食していたにもかかわらず、結局女性がその商品を購入することはなく……。あまりに悪びれない言い訳だったため、かえって忘れられない出来事になっています。
世の中には非常識な主張を平然とする人もいますが、相手のペースに巻き込まれず、冷静に対処することの大切さを学びました。娘には「試食は味をたしかめるためのものだから、1回だけだよ」と伝えています。
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試食は、商品を選ぶための参考として用意されているもの。だからこそ、周囲の人も気持ちよく利用できるよう、配慮を忘れずにいたいですね。
著者:中島みさき/40代 女性・パート。小学生の娘と中学生の息子を育てる母。家族と過ごす休日がリフレッシュの時間。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)