3年半で築いた家族のような関係
妻とは、結婚までに3年半付き合いました。
もともと彼女の実家に遊びに行く機会が多く、彼女の両親とも、実家に住んでいた彼女の兄とその子どもたちとも、親交が深かったです。自分でも「すでに家族の一員のように受け入れてもらっているな」と感じていました。
ただ、「結婚挨拶」となれば話は別です。
挨拶当日、いつもと違う彼女の父
結婚挨拶へ行く日。彼女から「両親はいつも通りだよ」と聞いていたものの、人生の節目となる場面。真剣に、誠実に臨もうと決めていたぶん、緊張は隠せませんでした。
少しの不安と、「これまでも仲良くしてきたし大丈夫だろう」という安堵が入り混じった、複雑な気持ちのまま彼女の実家に行くと、彼女の母や、彼女の兄の子どもたちはいつも通り温かく迎えてくれました。
しかし、彼女の父だけ、表情がいつもと違って見えたのです。固い表情。真剣な眼差し。
まるでドラマのワンシーンのようで、一気に緊張感が走りました。もしかしたら「お前に娘はやらん」と言われるのかもしれない。そんな不安が脳裏をよぎるほどでした。
真剣に「結婚したい」思いを伝えると
緊張はありましたが、彼女の父の前で、これまでの感謝とこれからの決意を、自分の言葉でまっすぐに伝えました。うまく話せたかどうかは正直わかりません。ただ、誠実であることだけは忘れず、「彼女と結婚したい」としっかり伝えました。
彼女の父は黙って聞いていて……。僕の思いを伝え終えたあと、なんと彼女の父は静かに涙を流し始めて……僕を力強く抱きしめてくれました。
そして、喜びと娘を育ててきた大事な想いを伝えてくれたのです。その瞬間、緊張はすべて解け、胸の奥に温かいものが広がっていく感じがしました。
結婚挨拶は、誰にとっても緊張するものだと思います。形式や言葉づかいももちろん大切ですが、最終的に心に届くのは、真摯な気持ちだと実感しました。この日の出来事は、今、妻や義両親と「家族」として歩んでいく中で、ずっと心に残り続けている、僕にとっての大切な思い出です。
著者:中根藤虎/20代男性・愛知県在住の理学療法士。趣味はサッカー観戦と旅行。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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