

カレンダーに書いたのに、まさかの不在
どうしても外せない用事というのは、夕方からの保育園の役員会でした。私は義母に、役員会の間、子どもを預かってほしいと頼んだのです。役員会は必ず出席が必要で、欠席すると周りにも迷惑がかかる大事な集まりです。私は1カ月前から日程を伝え、忘れないように義母のカレンダーにも書き込みました。
しかし役員会当日、驚くべきことが起きたのです。子どもを連れて義母の家へ向かい、インターホンを何度押しても反応がありません。玄関の電気もついておらず、明らかに誰もいない様子です。
「まさか……」と嫌な予感がして電話をかけてみると、義母は楽しそうな声でこう言いました。
「え? 今からライブだけど? 県外にいるんだよ!どうかした?」
悪びれない義母にあぜん!結局…
一瞬、頭の中が真っ白になりました。「ライブ!? 県外!? 今日って、子守りをお願いしてた日だよね?」と大混乱。思わず「今日、役員会で……。子どもの預かりをお願いしていましたよね?」と聞き返すと、義母は「あー、そうだっけ? でもチケット当たっちゃってさ〜」と、まったく悪びれる様子もありません。
事前に義母からは「その日はライブのチケット当たらなかったから大丈夫」と聞いていたのですが、どうやらそれとは別の公演が当たり、私たちとの約束はすっかり忘れて、ライブ遠征していたらしいのです。
私は慌てて夫に電話して事情を説明すると、夫は急きょ仕事を早退して帰宅してくれることになりました。
価値観が違う相手への教訓と対策
結局、私はバタバタのまま役員会へ向かい、なんとか出席することができましたが、心の中は怒りとモヤモヤでいっぱいでした。「約束よりライブが優先なの?」という気持ちがどうしても消えません。
後日、義母にその話をすると「ごめんごめん、うっかりしてた!」と笑いながら謝られただけでした。どうやら本人にとっては大したことではなかったようですが、私にとっては忘れられない出来事に。今でも思い出すだけでモヤモヤしてしまいます。
この一件で、相手に念押しをしたつもりでも、価値観の優先順位が根本的に異なる相手には通じない場合があるということを思い知らされました。それと同時に、前日の最終確認を怠った私にも落ち度があると反省したのでした。
大切な約束を果たしてもらうには、相手の性格を考慮し、前日の最終確認を徹底したり、万が一に備えた代替案を用意したりするなどのリスク管理が欠かせません。「きっと大丈夫」と過信せず、自分たちの生活を守るための対策を二重に用意しておくことの重要性を痛感する出来事でした。
著者:金山紗耶/30代女性。2021年生まれの娘、2025年生まれの娘、夫の4人暮らし。作業療法士として医療現場で7年間勤務後、現在はライティングを中心に在宅で仕事に取り組んでいる。趣味は一眼レフでの写真撮影。
作画:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)