保険証はどこに……?
朝のうちに夫へ「保険証と診察券、母子手帳は、いつもしまってある棚にあるからバッグに入れてね」としっかり伝え、私たちは一緒に家を出ました。夫と下の子は病院へ、私は上の子の幼稚園へ。ところが、園へ向かう途中で、夫からメッセージが届いたのです。
「今、病院の受付にいるんだけど……保険証も母子手帳もバッグに入ってないよ! どこにあるの?」
画面を見て、「え? 棚にあるから入れてって伝えたよね?」と嫌な予感が。慌てて家へ引き返していつもの棚を確認すると、なんと保険証も診察券も母子手帳も、そのまま手つかずで置きっぱなしになっていたのです。夫は私の言葉を聞き流し、確認もせずに家を出てしまったようでした。
疲労困憊の2人
私は急いで必要な物をバッグにまとめ、病院で待つ夫のもとへ走って届けました。なんとか参観日には間に合いましたが、朝からすっかり疲れてしまいました。
一方の夫たちは、一度受付をキャンセルしたため順番が後ろに回ってしまい、待ち時間が大幅に延長。体調が悪い中、長く待たされた下の子は機嫌が悪くなり、病院で大泣きしてしまったそうです。ようやく診察を終え、ぐったりして帰宅した夫は、ポツリとこうこぼしました。
「病院って、持ち物が多くて大変なんだね……」
その言葉を聞いて、「いつも私がひとりでやっていることなんだけど……今頃やっと気づいたの?」と、思わず呆れてしまいました。
この出来事をきっかけに、わが家では「子どもの受診セット」を一つのポーチにまとめ、いつも玄関の定位置に置くようにしました。夫にも「病院に行くときはこのポーチを持っていけばOK」と共有したところ、それ以降は夫ひとりでもスムーズに子どもを病院へ連れていけるようになりました。
普段、私が当たり前のように頭の中で考えて準備していることも、言葉で伝えるだけでは不十分なことがあります。家族みんながパッと見てわかる仕組みを作り、情報を共有しておくことの大切さを痛感した出来事でした。
著者:高橋彩乃/40代女性/5歳の男の子と2歳の女の子を育てる母。忙しくも充実した日を過ごしています
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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