久しぶりの飲み会に参加
当時付き合っていた年上の彼は、いつも落ち着いていて穏やかな人でした。感情的になることも少なく、「大人だな」と感じる場面が多かったのを覚えています。一方で私は、恋人ができるとその人中心の生活になりがちで、友人と疎遠になってしまうタイプでした。
そんなある日のこと。久しぶりに友人から飲み会に誘われました。少し迷いながらも彼に相談すると、「行っておいで」とあっさり了承。防犯面を心配して送り迎えを提案されましたが、時間を気にしたくなくて断り、代わりに行き帰りの連絡を約束しました。
当日の飲み会は楽しく、途中で届く彼からの連絡もごく普通。このときは、何も違和感を覚えていませんでした。
謎の夕飯報告が始まり…
帰宅後、約束どおり連絡をすると彼から電話がかかってきました。飲み会の様子を聞かれ、他愛もない会話をしていたそのときです。
ふいに彼が、こう言いました。
「俺、今日の夕飯はスナック菓子だったよ」
突然すぎて意味がわからず、「ちゃんと食べなきゃダメだよ」と軽く返し、その場はそれで終わりました。
しかし、次の飲み会、そのまた次の飲み会でも、同じように電話がかかってきて……。
「今日の夕飯はスナック菓子だった」
毎回、必ずそのひと言が添えられるのです。
しかも彼は、私の帰宅時間が何時になろうが、毎回必ず起きていて電話をかけてきます。「先に寝てていいんだよ」と伝えても、「たまたま起きてるだけ」だと言い……。
普段はきちんと食事をする人なのに、なぜか“私が飲み会の日だけ”お菓子で済ませる。その不自然さに、少しずつ違和感が募っていきました。
積み重なる違和感
気になって、「飲みに行ってほしくないの?」と聞いたこともあります。でも彼は「そんなことないよ」と笑って否定するだけ。私の考えすぎなのかもしれない――そう思いつつも、しばらく飲み会自体を控えるようになりました。
しかしある日、会社の歓送迎会があり、久しぶりに飲み会に参加することになりました。彼に伝えると、今回もあっさり了承。
「やっぱり私の気にしすぎだったのかも」と思っていた、その夜。帰宅後の電話で、彼はいつもどおりこう言いました。
「今日はスナック菓子1袋しか食べられなかった」と。
ついに明かされた彼の本音
我慢の限界を迎えた私は、思わず「なんで毎回そんなこと言うの? 本当はどう思ってるの?」と感情をぶつけてしまいました。
すると、それまで冷静だった彼が突然声を荒げて――
「君が飲み会に行くと、何も食べられなくなるんだよ!少しは僕のことも心配してよ!」
まるで駄々をこねる子どものような口調でした。
大人で余裕のある人だと思っていた彼。その姿からは想像もできないほど幼い本音に、私は言葉を失いました。あの“夕飯はスナック菓子”という報告は、心配してほしいという、遠回しなアピールだったのです。この出来事をきっかけに、私は少しずつ彼と距離を置くようになりました。
一見やさしく見える言動でも、相手をコントロールしようとする気持ちが隠れていることもあります。今回の経験を通して、「相手を思いやること」と「相手を縛ること」はまったく違うのだと実感しました。
どんなに好きな相手でも、自分の自由や人間関係を犠牲にしてまで合わせる必要はありません。違和感に気づいたときこそ、自分の気持ちを大切にするべきなのだと学んだ出来事でした。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※AI生成画像を使用しています
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