応援したい気持ちを裏切るLINEの内容
仕事に慣れてきたころ、Aさんから届くLINEの内容が少しずつ変わり始めました。
「このメイク下地、すごくいいよ! 使ってみない?」
私は昔から敏感肌で、合わない化粧品ですぐに肌が荒れてしまうタイプ。それはAさんも知っているはずでした。さらに当時は求職中で、家計も節約モード。しかし、「今は余裕がないし、肌に合わなかったら怖いから」と何度断っても、彼女からの新商品の案内は止まらなかったのです。
親友からの信じられない言葉
その後、数カ月ぶりにランチで再会したAさんは、以前のナチュラルな雰囲気とは打って変わって、派手なメイクやネイルでばっちりキメた姿で現れました。
「仕事、頑張っているんだな」と思ったのもつかの間、席に着いて開口一番、彼女が私の顔をじっと見て放ったのは、あまりにもデリカシーのない言葉でした。
「ねえ、今のうちに対策しないと、将来絶対に後悔するよ? 正直、今の肌も結構……やばいと思う。このままじゃ、もっとシワシワになっていくよ!」
心配を装いつつ、どこか見下すような視線。ショックを受ける私をよそに、彼女は「これを使えば大丈夫だから!」と1枚のパンフレットを差し出しました。そこに並んでいたのは、1本1万円を超える高価なスキンケア商品の数々。
「今は仕事を探している最中だから、ごめんね」と改めて断ると、それまでの笑顔が嘘のように消え、あからさまに不機嫌な顔になりました。
私は友だちではなく「お客さん」?
「ふーん……。まあ、美意識は人それぞれだもんね」
突き放すようにそう言い放つと、彼女はおもむろにスマホを取り出し、無言で画面をいじり始めました。楽しいはずのランチの時間は、気まずすぎる沈黙の時間へと変わりました。
「Aさんはもう、私を友だちとしてではなくて、ただの『お客さん』として見ているんだな……」
そう思った瞬間、それまでの友情が音を立てて崩れていくような、虚しい気持ちになりました。結局、予定より早めに切り上げ、逃げるように店を後にしたのでした。
その後も執拗な勧誘LINEが続きましたが、私がスタンプのみで素っ気なく返していると、やがて連絡は途絶えました。高校時代から続いていた長い友情でしたが、「もう、彼女とは縁を切ろう」。そう決めたとき、驚くほど心が軽くなりました。
自分の事情も言い分も聞いてくれず、自分の利益だけを押し付けてくる相手と、無理に付き合う必要はないと思います。あの一件でモヤモヤしていた分、今はとてもスッキリした気持ちです。これからは、お互いの価値観を尊重し合える人だけを大切にしていきたいです。
著者:前田葵/30代女性。2015年生まれの男の子と2020年生まれの女の子と夫の4人暮らし。衣服店で3年勤務後、出産を機に専業主婦となる。趣味は野球観戦。子どもと沖縄キャンプに連れて行くことが夢。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※AI生成画像を使用しています