突然、隣席の男性から浴びせられた怒声
息子が0歳のとき、義実家に上の子を預けて初めて3人で外食をすることにしました。案内されたのは、赤ちゃん連れにはありがたいお座敷の席。お昼時の混雑した店内でしたが、息子を隣に寝かせ、注文した料理が届くのを楽しみに待っていました。
やがて料理が届き、食べ始めようとしたときのことです。息子が少しぐずり始めたため、私は膝の上に乗せ、様子をうかがいながら食事を続けていました。
すると、隣に座っていた50代くらいの男性客が席を立つなり、私たちに鋭い視線を向け、「あんたらさ、人がメシ食ってるのに失礼だろ!」と突然声を荒らげたのです。
怒りの理由が理不尽すぎて絶句!
急に怒鳴られ、私と夫は困惑するばかり。すると男性はこう言ったのです。
「足! こっちに足を向けるなんて、どういうつもりだ!」
一体どういうこと!?と、慌てて自分たちの足元を確認しましたが、当然、男性のほうへ足は向けていません。何のことかと思えば、男性が指さしたのは、まだ0歳の「息子の足」でした。膝の上で抱っこされていた息子の足の裏が、自分のほうを向いているのが失礼だというのです。
まさかそんな風に捉えられるとは思ってもみなかった私たちは、あまりの理不尽さに絶句してしまいました。しかし、赤ちゃんとはいえ、食事中に人から足を向けられるのは、あまり良い気持ちがしないという相手の言い分も一理あるのかもしれません。
男性のあまりの剣幕に私たちはただ圧倒され、その場を収めるために「すみませんでした」と謝ることしかできませんでした。その後、男性は吐き捨てるように文句を言うと、そのまま店を出て行ったのでした。
「なんだったんだろうね……」。去りゆく男性の背中を見送ったあと、顔を見合わせて苦笑いするしかなかった私たち。世の中には、人それぞれ異なる捉え方や、多様な価値観があるものです。今後は周囲への配慮として、抱っこの仕方にも気をつけようと反省しつつ、その場に応じて臨機応変に対応することの大切さを学んだ出来事でした。
著者:丸井のどか/40代女性。2016年生まれの娘、2018年生まれの息子の母。趣味はハンドメイド。子どもたちの「作って!」リクエストに応えるべく、日々練習中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)