人を見下すママ友に、思わぬ事態が…
近所にリーズナブルなパン食べ放題のお店があると教えてくれたママ友Aさん。そこで、平日の日中、子どもたちが午前中で幼稚園から帰ってくる日にみんなで行こうと盛り上がりました。しかし、お金持ちの専業主婦のママ友Bさんは少し不満そう。「そんな安っぽい所に行くの? もっとオシャレな所に……」と言うBさんをみんなで説得して、そのお店に行きました。
お店につくとそれぞれ注文し、パンを食べながらおしゃべりを楽しみます。そこでもBさんは「おしぼりが薄いわね」「なんか、質素なパンねぇ」と、事あるごとに「普段の自分の生活」との格差を強調するような言葉を漏らしていました。さらには「先月の旅行が~」「この前買ったデパコスが~」「子どもの習い事を増やして~」など自分の家の自慢話ばかり。
思わずママ友Cさんが「よくそんなお金あるね」と言うと、Bさんは「まあね。うちは夫の給料が高いから。こんな感じの安っぽいお店とかで働いていたら無理だろうけど?」と店員さんにも聞こえそうな声の大きさで、失礼な言い方をします。私たちは慌てて咎めましたが、それでもBさんの嫌味は止まらず、「うちの夫がこういう仕事してなくてよかったわ〜。恥ずかしくて子どもにも見せられないじゃない」とまで言うのです。
そのとき、「子どもに見せられない仕事で悪かったな」と言って私たちのテーブルに来たのは、料理を持ったBさんの夫でした。「自慢話が店中に響き渡ってうるさいなと思ったら、自分の妻で驚いたよ」と不機嫌そうに続けるBさんの夫。
誰も状況が理解できず戸惑っていましたが、一番驚いていたのはBさんです。Bさんの息子がうれしそうに「パパだー!」とはしゃぐ声が響きわたります。「え、なんでここにいるの……? ていうか、なんであなたが料理を持ってるの?」と尋ねると、「お前が勝手に貯金を使い込むからだろ。何度言っても『息子の経験になるから』『私たちが笑顔で過ごすために必要なこと』って開き直るし……。仕方なく平日の本業が休みの日にここでバイトを始めたんだ。ここは賄いが出るし、時給もいいから……。俺がここで働いて稼いだ金で、お前はランチを食べてるんだぞ。人の仕事をバカにする前に、自分の生活がどう成り立っているか考えたらどうだ。帰ったら話がある」と言って、Bさんの夫はお店のキッチンへと消えていきました。
散々自慢話をしていたBさんは顔色を変えて黙り込み、それ以上何も言えなくなってしまいました。そして、私たちがかける言葉に迷っていると「……私、帰ります」とつぶやき、逃げるようにお店を立ち去ったのでした。
それからというものの、Bさんは幼稚園の送迎でも誰とも目を合わせず、足早に立ち去るように。その日参加していたママたちも、Bさんとの関係は戻りませんでした。しかし後日、Bさんは夫に謝罪し、駅前のスーパーでパートを始めたという話をママ友づてに聞きました。今はきっと、お金の重みを実感していると思います。
どんな仕事も自分たちの生活を支える大切なものであると理解すること、そしてそこに敬意と感謝を持つことは、人として忘れずにいたいものです。謙虚さと感謝を忘れないことが、良好な人間関係を築くポイントだと改めて気づかされた出来事でした。
著者:立川りか/30代・ライター。7歳の息子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)