見知らぬ女性に放たれたまさかの言葉
ファミリー向けの回転寿司チェーン店で、その出来事は起こりました。
平日の14時、遅めの昼食をとることになったのは、私と、5歳と1歳の息子2人、それから私の母の4人です。店内はかなり空いていて、1歳の次男はベビーカーでぐっすり眠っていました。
店員さんに「ベビーカーをテーブルに横付けにできる場所はありますか?」と尋ねると、「でしたら一番奥のテーブルを使ってください」と快く案内してくれたのです。
通路にベビーカーを横付けさせてもらい、私たちは食事を始めました。ところがしばらくして、通路をはさんで向かいのカウンター席にいた60代後半くらいの女性が、こちらをちらちらと見てくることに気がついたのです。
最初は気のせいかと思いましたが、視線は明らかにこちらに向いています。母がついに「あのー、何かご用でしょうか?」と声をかけると、その女性はこう言いました。
「あのね、ベビーカーは折り畳んだ方がいいですよ。店員さんの邪魔になりますでしょ」
おっしゃることは、もっともかもしれません。でも、こちらは空いている時間帯を選び、他のお客さんに迷惑にならない一番奥の席に通してもらい、何より店員さんの許可を得ているのです。
そのことを伝えても、女性は納得しませんでした。「そんなわがままを突き通すなんて、これだから子持ちさまは」と言われてしまったのです。さすがに気分が悪くなってしまった私たちは、結局すぐに退店することになりました。せっかくの食事も、楽しい雰囲気のまま終えることはできなかったのです。
帰り道、もやもやした気持ちを抱えながら、ふと思いました。あの女性も、これまで外出先で子ども連れに関する理不尽な出来事を、いくつも経験されてきたのかもしれない、と。そう考えると、彼女のことを責める気持ちばかりにはなれませんでした。
子連れの外出は、思い通りにいかないことばかりです。だからこそ、お店の方や周りの人の親切に甘えすぎず、「迷惑をかけて当然」とは絶対に思わないようにしよう。あの日のことを思い出すたびに、そんな気持ちが自分の中に残っています。
著者:木本遥/30代女性/未就学児2人の息子を育てる母。会社員。息子たちが習っているダンスの応援が今1番楽しみ
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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