記事サムネイル画像

「誰?」祖母の電話に家族が凍り付く。帰宅した妹が代わった直後、電話の主が見せた反応

生成AIの進化などにより、どんどん巧妙になっていく特殊詐欺。電話によるものだけでなく、SNS経由での被害も広がっています。実際、どのように騙してくるのか、家族や自身が詐欺に遭いかけた2名の体験談を紹介します。

 

妹の登場で空気が一変

詐欺体験談 イメージイラスト

 

夕方、家に帰るとリビングで祖母が電話中。祖母のただならぬ様子に、家族は息をのんで見守っていました。部屋には緊張感が漂っていましたが、そのときはまだ、誰もその電話が詐欺だとは気付いていませんでした。

 

祖母宛にかかってきた電話。内容までは聞こえませんでしたが、祖母は真剣な表情でうなずいていました。なんとなく気になりつつも、私は声を掛けられずに黙って見ていました。ただ、胸の奥が少しざわついていたのを覚えています。

 

そこへ、妹が仕事から帰宅しました。「何この空気? 誰と話してるの?」と首をかしげながら電話を代わると、妹は静かに耳を傾けました。そして、少し間を置いてから、落ち着いた声で「誰?」とひと言。その短い言葉に、妙な強さを感じました。

 

妹の言葉の後、電話はプツッと音を立てて切れました。妹は落ち着いた手つきで受話器を戻し、静かに息を吐きました。そして、真剣な表情で「詐欺電話だね」と言いました。そのひと言でようやく状況を理解し、私たちはほっと顔を見合わせました。

 

◇◇◇◇◇

 

妹が見せた毅然とした態度は、詐欺という見えない脅威から家族を守るための盾のように感じられました。いざというときに大切な人を守れるかどうかは、ほんの少しの知識と、一度立ち止まって確認する冷静さにかかっているのかもしれません。今回の出来事を教訓に、不審な電話への具体的な対処法を家族で共有しておくことの重要性を痛感しました。

 

著者:山田陽莉/20代女性・主婦

イラスト:アゲちゃん

 

 

SNS経由で国際ロマンス詐欺に遭遇

詐欺体験談 イメージイラスト

 

私はSNS、中でもInstagramをチェックするのが習慣になっていました。自分で投稿するのではなく、さまざまなおすすめが上がってくるので、それを見て楽しむのが専門。

 

そんなある日、見知らぬアカウントからフォローされた私。そのフォロワーのアカウントを見ようとすると非公開になっていました。プロフィールを見ると、日本に在住している韓国人男性のアカウントでした。私は仕事柄、海外の人との交流に興味があったので、何げなくフォローリクエストを押しました。

 

程なくリクエストが承認されて向こうのアカウントが見られるようになり、投稿内容は韓国人から見た日本での日常生活だったので、深く気にすることもありませんでした。非公開アカウントだったことも、限られた人にだけ閲覧を許しているのだなという安心感につながっていたと思います。

 

予想外にDMのやりとりが盛り上がる

そんなとき、その韓国人男性からDMが届きました。フォローへのお礼とあいさつだったので、これまた深く考えずに返信した私。そうすると自己紹介があり、かなり詳細に自分のことを伝えた上で、顔写真も送られてきました。そんな中でお互いの職場や年齢が近いこともわかり、予想外にDMのやりとりは盛り上がりました。

 

私は外国人の友人ができたと思い、数日間のDMのやりとりをした後、深く考えずに、向こうから提案されたLINE交換にも応じました。

 

彼のLINEはとてもマメで、朝、昼、晩と欠かさずあいさつの連絡がありました。私は中途半端に韓国文化への知識があり、韓国人はLINEがマメで即レスも普通だと知っていたので、そんなものだろうと思っていました。私自身はそこまでLINEはマメではないので、向こうのメッセージを未読や既読のままスルーすることも多かったのですが、それでも気にせず毎日LINEが来るので、私も次第に警戒心が緩んでいました。

 

そんなある日、決定的な違和感が

友人としてのやりとりだったものから、だんだん「口説かれてる?」と感じるようなやりとりに発展するまで、それほど時間はかかりませんでした。シングルマザーで恋人とも別れたばかりの私は、彼からの口説き文句に悪い気はしませんでした。

 

彼からは自分がどこにいて何をしているかというマメなLINEや写真などがよく送られてきたので、相変わらず深く疑うこともありませんでした。近いうちに会おうという話にもなっていました。

 

そんなやりとりが3週間ほど続いたある日、生活費の話題になりました。私はシングルマザーで生活はいつも苦しく、正直にその話をしたところ、無理なく資産を増やす方法があると言われて暗号資産の紹介があったのです。

 

その瞬間、私はようやく、これが国際ロマンス詐欺だと気が付きました。やりとりを中止し、彼のDMをInstagramに通報しましたが、今のところまだ彼のアカウントはInstagramに残っています。

 

◇◇◇◇◇

 

国際ロマンス詐欺はよく聞く話ではありましたが、こんなにさりげなく自分の日常に入り込んでくるとは思いもしませんでした。幸いにも私は被害もなく、精神的に大きなダメージを受けることもなく終えることができましたが、本当に相手を好きになってのめり込んでしまっていたらお金も注ぎ込んだかもしれないし、精神的にも二重に傷ついただろうなと想像できます。

 

SNS閲覧は楽しい娯楽ではありますが、どこでどんな変な人とつながってしまうかわからないツールでもあることを実感しました。気軽な娯楽だと軽く考えすぎず、しっかり自分で自分の身を守っていかねば……と考えを新たにしています。

 

著者:ナカムラアキノ/40代女性・40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。

イラスト:きびのあやとら

 

まとめ

体験談が教えてくれるのは、犯人は驚くほど自然な振る舞いで近づいてくるという事実です。特殊詐欺から身を守る最大の武器は、警察庁などが公表しているさまざまな事例を知ることと「家族との対話」にあります。「自分だけは大丈夫」という過信を捨て、少しでも違和感を抱いたらすぐに誰かを頼りましょう。同時に家族間で積極的にコミュニケーションをとることも被害を防ぐ第1歩に。すみやかな行動が大切な人や財産を守ってくれるでしょう。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

暮らしの新着記事

PICKUP