店長の行き過ぎた接客画像をゲットして、一気に勢いづくほや助さんと田中さん。そこに、新たな情報がキャバ嬢さんから送られてきました。そしていよいよ、本部社員の高橋さんが来店する日がやってきます。高橋さんは到着早々、「あいさつはハッキリと!」とスタッフに喝。ほや助さんは、緊張と不安に包まれます。
店長も高橋さんに苦手意識があるらしく……。
本部社員に訴えるチャンス!























本部から来た高橋さんは気難しい女性。
店長は彼女がとても苦手らしく、早々に媚びていました。
「ペコペコしている店長なんて初めて見ました」
「よっぽど苦手なんだろうね……」
高橋さんには下手に出ていた一方で、私たちには改めて宮田さんとのことを念押し。
「あいつ(宮田さんのこと)は勝手に病んでいなくなって、こっちが迷惑しているくらいなんだから、俺のせいとか、意味わかんねぇことを高橋さんに話すなよ?」
「自分は宮田さんの休職とは関係ない」とか、この人本当にもう救いようがないと思いました。
そしていよいよ、高橋さんとの面談の時間に!
田中さんと私が待ち焦がれていたそのときが、やってきたのです。面談は店長から始まり、バイト歴順でスタッフへ。30分後には、田中さんの番がやってきました。
高橋さんとの面談を経験したことがある先輩たちは、様子がいつもと違うとざわついていました。「宮田さんのこと何か知らないかって」「やっぱり、俺も聞かれた」「いつもの面談と違うよな」……。
「高橋さん、きっと 宮田さんの件で 調べに来たんだよ」という声も。
高橋さんは本当に、宮田さんの休職の件で面談をしに来たのだろうか?
会社は店長のことを疑っている!?
15分後……。田中さんは周りよりも長い面談を終え戻ってきましたが、何だかそっけない? もしかして、取り合ってもらえなかった……?
「店長が見ているから今は無理だ。あとでゆっくり話そう」
「あ、はい……」
店長を警戒する田中さんを尻目に、ついに、私の番がやってきました。面談のためにスタッフルームに入ると、そこには、表情を曇らせた高橋さんの姿が……。雰囲気も妙でした。
高橋さんは淡々とした口調だけれど、意外と怖くはありませんでした。いつもの面談では仕事について聞いているんだけど……、今日は違う話がしたくて、慎重に一つひとつ言葉を選んでいるように感じました。
「最近、社員の宮田さんが休んでいるでしょう? それで、何か知っていたら教えてほしいの」
店長には、誰が言ったとか伝わらないようにするから……。
先輩たちが言っていたとおり、高橋さんは宮田さんの件について探りに来たこと。そして、おそらく元凶についても見当がついていることに、このとき気が付きました。
「この人なら、本当のことを話しても大丈夫だ」。孤独な戦いを続けてきた私たちの前に、ようやく信頼できる「正義」が現れた。私は震える胸を抑えながら、心の中にためてきた真実をすべて高橋さんに託す決意をしたのです。
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面談を終えた田中さんのそっけない態度。最初は不安になりましたが、それは店長の監視からほや助さんを守るための賢い演技でした。店長が「俺のせいとか言うなよ?」と念押しするのは、裏を返せば自らの非を認めている証拠。宮田さんを「勝手に病んだ」と切り捨てる無神経さには、改めて言葉を失います。
しかし、高橋さんの「誰が言ったか伝わらないようにする」という言葉が、閉ざされた職場に一筋の光を差しました。この一切の妥協を許さない厳格な上司は、同時にスタッフを守るための「正しさ」を携えていました。味方がいないと絶望していた日々に、ようやくたしかな希望が訪れたことを確信させてくれる、勇気ある一歩となりました。
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ほや助
