一向に返ってこないヘアアイロン
ある日、仲の良いママ友から「子どもの行事で使いたいから」と頼まれ、私が普段使っている3,000円くらいのヘアアイロンを貸すことになりました。貸したときは「ありがとう! すぐ返すね!」と言っていた彼女。しかし、行事が終わって1カ月、2カ月と経っても、一向に戻ってくる気配がありません。
その後も何度か会う機会はあったのですが、向こうからはヘアアイロンの「ヘ」の字も出ず……。私自身も「目くじらを立てていると思われたくない」という気持ちがあり、なかなか自分からは切り出せずにいました。
しかし、普段からよく使う物だったため、さすがに不便になってきました。そこである日、思い切ってLINEで連絡することにしたのです。
勇気を出して催促すると……
「この前貸したヘアアイロン、また使いたいから返してもらってもいいかな?」できるだけやんわり送ったつもりでした。すると、しばらくして返ってきたのは思いもよらない返信でした。
「え、あれまだ使うの?」スマホを持つ手が止まりました。戸惑いながらも、「うん、普段も使っているから返してもらえると助かる」と返すと、さらに追い打ちのようなメッセージが届いたのです。
「3,000円くらいのものだから、もういらないのかと思ってた(笑)なんか必死だね」
「貸して」と言われたから貸しただけなのに、安い物だからもう不要だろうと勝手に判断されていたことに、私は言葉を失いました。金額の問題ではないのに、まるで私が細かいことを言っているかのような言い方に、怒りが込み上げてきました。
戻ってきたヘアアイロンを見て、怒りが収まったワケ
結局、後日ヘアアイロンは返してもらえました。けれど、手元に戻ってきた物を見て、私はさらに絶句。コードはぐちゃぐちゃに縛られ、本体には汚れがべっとりと付いていたのです。
大切に使っていた物がこんなふうに扱われていたのかと思うと、途端にこれまでの怒りがスンッと収まり、価値観の違いにすっかり呆れてしまいました。
相手からすれば「たった3,000円」の物だったのかもしれません。でも私にとっては、普段から大切に使っていた愛用品です。その変わり果てた姿を見た瞬間、「この人に何を言っても伝わらないのかもしれない」と、妙に納得してしまったのです。
それ以来、私はそのママ友とは少しずつ距離を置くことにしました。後から聞いた話によると、彼女はその後も他のママ友との貸し借りでトラブルを起こし、次第に周囲から距離を置かれていったのだとか。どんなに親しい相手でも、物の貸し借りには慎重になるべきだと学んだ出来事でした。
著者:高田りゅう/30代女性/3歳、6歳男児の母。おなかにもう1男……肝っ玉母ちゃんまっしぐら。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※一部にAI生成画像を使用しています
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