初めての持ち寄りランチ会にママ友が持ってきたもの
娘が幼稚園に通っていたころのことです。仲良くなったママ友たちと、わが家で初めて持ち寄りランチ会を開くことになりました。
私も何を用意しようか迷いつつ、見た目にも少しこだわって料理を準備したのを覚えています。
当日、ママ友たちは手作りのお菓子や、彩りのきれいなおかずなどを準備してくれていました。食卓に並べるととても華やかで、「持ち寄りランチってこんなに楽しいんだな」と、私の気分も上がります。
そんな中、ひとりのママ友が大きな保冷バッグから取り出したのは、なんと冷凍のたこ焼きでした。
「これ、すごくおいしいから食べてみて」
笑顔ですすめられたものの、私は内心少し驚いてしまいます。
手作りやおしゃれなお惣菜が並ぶ食卓に、そのまま冷凍食品が出てくるとは想像していなかったからです。
「持ち寄りなのに冷凍食品なんだ……」と、戸惑ってしまったのも正直なところです。
けれど、電子レンジで温めたたこ焼きを少し冷まし、子どもたちが食べやすいように小さく分けて出したとき、その戸惑いはすっと消えていきました。私もひとつ味見をしてみると、想像以上においしかったのです。
娘も「たこ焼き食べる!」とうれしそうに駆け寄り、ほかの子どもたちも興味津々です。みんな「おいしい!」と喜んで口に運んでいました。大人向けのきれいなおかずよりも、子どもたちにとっては親しみやすい味だったのでしょう。
たくさん用意されていたたこ焼きは、あっという間にお皿からなくなりました。その光景を見て、私は自分の考えが少し恥ずかしくなりました。
見栄えや「持ち寄りらしさ」にばかり気を取られていて、冷凍食品というだけで勝手に「手抜きではないか」と判断してしまっていたからです。
そのママ友が、どのような理由でたこ焼きを選んだのかはわかりません。
ただ、実際に子どもたちが一番笑顔で食べていたのは、彼女が持って来てくれた冷凍たこ焼きでした。
この日を境に、子どもが集まる場で食事を用意するときは、見栄えだけでなく「みんなが一番食べやすいもの」を選ぶよう心がけています。今では、わが家の冷凍庫にもおいしいたこ焼きが常備されるようになりました。
初めての持ち寄りランチ会は、自分の中の小さな思い込みに気づかせてくれた、大切な思い出です。
著者:磯野佐里/30代女性/4歳の女の子を育てている母親。趣味は映画鑑賞とサイクリング。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※AI生成画像を使用しています
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