野球観戦が好きなK
Kは、私が今まで付き合った人の中で初めて「野球観戦」が好きな人でした。Kの野球愛はとても強く、推し球団の戦績はいつも把握していたほど。テレビ中継がある日は必ず野球。出先でも試合状況をこまめに確認するくらい、野球が大好きでした。
そんなKは、付き合った当初から「彼女と野球観戦に行くのが夢なんだ」と話していました。実はKにとって私は初めての彼女だったよう。そんなかわいい夢、絶対に叶えたいと思い、私と彼は初めての野球観戦デートをすることになりました。
試合がスタートすると…
そして迎えたデート当日。Kは本当にうれしそうにしており、私はそんな姿に「うれしそうで良かったな」と思っていました。
このときの試合は、Kの応援している球団と、ライバル関係が強い球団の試合。正直私はそれまでの人生で野球に触れたことがほぼなく、実家でも野球中継はほとんど見たことがなかったため、野球がどんなルールなのかもあまりよくわかっていませんでした。「今のってどういうこと?」や「あの選手はどんな人なの?」という私の質問に、Kは丁寧に答えてくれていました。
が、「ごめん! ちょっと待って。今大事なところだから」と、次第にKは超集中モードに。私も話しかけるのはやめ、新鮮な気持ちで野球を見ていました。
ブチ切れる彼に衝撃を受けた私
試合が中盤まで進んだころ、彼の推し球団がエラーを多発。するとKは急に立ち上がり、「おい! なにやってんだよ!」と割と大きめな声で野次を飛ばし始めたのです。機嫌が悪くなったように、選手たちのプレー、ひとつひとつに舌打ちしたり、「まじで何考えてんだよ」「しょーもない試合してんなよ」などと愚痴をこぼし、最終的には「こんな試合、見てられないわ。〇〇ちゃん(私の名前)観てていいよ」と言い残し、席を外してしまいました。私は30分ほど、ひとりで野球観戦をすることに。
試合は、対戦相手だった球団が勝ち。大敗したのがよっぽど気に食わなかったのか、その後のKはずっとムスッとした態度でした。彼の様子に気をつかうことになり、疲れてしまったのは言うまでもありません。気づけば、彼に冷めてしまった私。結果的に、彼とはお別れすることになりました。
趣味や好きなものがあるのはとても素敵なことだと思います。しかし、自分が応援しているチームに、一生懸命プレーしている選手に、汚い言葉で野次を飛ばしたり、勝敗で大きく機嫌を損ねてしまったり……という姿には、なんだか残念に思ってしまいました。
著者:水瀬こはく/20代女性。恋愛・ライフスタイル・金融・ITなど幅広いジャンルを執筆するライター。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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