要求が多すぎる!
その日は、親しい友人の結婚式で受付を任されており、長女を連れて行くのは難しいとのこと。旦那さんもその日はどうしても仕事を休めず、ほかに預けられる人が見つからなかったそうです。学生時代からの友人の頼みなので、私は快諾しました。
しかし子どもを預かる前日に、友人からまさかの内容の電話があったのです。「引き受けてくれてありがとう! 気をつけてほしいことを言うね。10時ごろのおやつは無添加で、砂糖が入っていないものを与えて。それから、おしりふきは必ずおしりふきウォーマーで温めて、かぶれないように気をつけてね。お昼寝は12時から14時半まで。起きたら多分私を思い出して寂しがるから、1時間は抱っこしてあげてほしい。夕方は公園までお散歩を……」と細かな要望を長々と続けます。
私は「ちょっと待って。ごめんね。全部聞いてあげたいけど、うちにも生後6カ月から6歳までの子が3人いるの。全部は叶えてあげられないかも……」と困惑して言いました。すると「あなた保育士でしょ? できるって!」と決めつけてきます。助けになればと思って引き受けましたが、できないと言っているのに「できる」と決めつけられて、私はなんだかモヤモヤ。
友人も大変なんだろうなと思い何も言えないでいると、電話の向こうから友人の旦那さんらしき男性の声がします。「お前が困ってるから手を差し伸べてくれてるんだろ! ベビーシッター扱いするなら、プロに頼まないと」と言ってくれたのです。
友人の、ハッと息をのむ音が聞こえたかと思うと「ごめん、要求が多すぎたよね?」と謝り、無理のない範囲でお願いできないかと改めて聞かれたので、「しょうがないな~。全部は無理だけど、せめて、おやつは砂糖なしの無添加って希望は叶えるようにするね♪」と私は笑顔で答えたのでした。
人それぞれに子育てルーティーンやこだわりがあるのはわかりますし、毎日その通りにしたい気持ちもわからなくはないです。しかし、人に預かってもらうときにそれらを全て完璧に実践してほしいと願うのは、無理な話だと感じました。友人の今回の振る舞いを見て、人にどうしてもお願いしないといけないときは、最低限のお願いだけにとどめて、感謝の気持ちを忘れないよう気をつけようと思いました。
著者:丘エリ/30代・自営業。3歳と6歳、9歳の元気な3姉妹を育てる母。夫婦共働きで家事シェアを進めるも、結局ワンオペになることがしばしば。推しのアイドルを日々の癒しとしている。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています