みんなに好かれる自慢の彼
彼と出会ったのは学生時代でした。明るくて面倒見がよく、困っている人を放っておけない性格の彼は、いつも友だちの輪の中心にいるような存在。男女問わず友人が多く、周囲から慕われていました。
私に対してもやさしく、記念日や誕生日には一生懸命サプライズを考えてくれるような人でした。そんな彼のことが大好きだったのですが、ひとつだけ気になることがありました。
それは、お金の使い方です。
友だちとの付き合いが多く、ファッションにもこだわりがあった彼は、月末になると決まってお金に困っていました。
最初は数千円程度だった貸し借りも、気づけば何度も繰り返されるように。彼は「来月には返すから」と言い、そのたびに約束は守ってくれましたが、借りる金額は少しずつ増えていきました。
そして気づけば、私が彼に貸したお金は合計15万円ほどになっていたのです。
「プレゼントはいらないからね」と伝えたのに…
もちろん私は、お金を貸し続ける状況をよく思っていませんでした。それでも彼は普段とてもやさしく、返済する意思も見せていたため、「いつか改善してくれるかもしれない」と期待していたのです。
そんな中で迎えた私の誕生日。
私は彼がお金に困っていることを知っていたので、事前に「プレゼントはいらないからね」と伝えていました。正直なところ、プレゼントを買う余裕があるなら、少しでも借りたお金を返してほしいと思っていたからです。
ところが誕生日当日、彼は満面の笑みでプレゼントを差し出しました。
箱を開けると、中には私が以前から欲しいと言っていた高価なネックレスが入っていたのです。
思わぬサプライズに驚いたものの、私の頭に浮かんだのは別のことでした。
私が別れを決意した理由
「これって、誰のお金で買ったの?」
私は思わずそう聞いてしまいました。私が彼に貸しているお金は15万円ほど。私にとっては、彼からの贈り物というより、自分が貸したお金で買われたもののように感じてしまいました。
すると彼は、「せっかく喜ばせようと思って用意したのに」と不満そうな表情。その言葉を聞いた瞬間、私は彼との価値観の違いをはっきりと感じました。
相手を喜ばせたいという気持ちはありがたい。でも、その前にやるべきことがあるのではないか――そう思ったのです。
その後、私は貸していたお金を返してもらい、彼との別れを選びました。
この出来事を通して私が学んだのは、恋愛において「お金の価値観」は想像以上に大切だということです。どれだけやさしくても、お金に対する考え方や責任感が大きく違うと、関係を続けるのは難しくなってしまいます。
今振り返ると、あのとき別れを決断したことは間違っていなかったと思っています。
著者:水瀬こはく/20代女性。恋愛・ライフスタイル・金融・ITなど幅広いジャンルを執筆するライター。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※AI生成画像を使用しています
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