

横断歩道での危険な悪ふざけ
私が息子を途中まで迎えに行くと、いつも走って下校してくるAくんの姿がありました。学校からは寄り道をせずまっすぐ帰るよう指導されていますが、私は時々、Aくんが違う道を通っているのを見かけていました。以前、娘の同級生が違う道を通って怒られた話を思い出し、「いつもの道で帰るんだよ」と声をかけると、彼は少しムッとした様子ながらも「はーい」と走っていきました。
ある日、息子が帰ってくる後ろから、Aくんも続いてこちらへ向かってきました。私たちはAくんに「バイバイ」と告げ、横断歩道の前へ。止まってくれた車にお辞儀をして渡り、ふと振り返ると、Aくんが手を挙げて横断歩道を渡る仕草をしていました。
彼の家は横断歩道を渡る必要がないのに、車を通せんぼするように渡るフリをして遊んでいたのです。とっさに私は「危ないし車の人に迷惑だからやめなさい!」と強めに注意しました。Aくんはムッとしてそれを止め、帰っていきましたが、止まってくれた60代ほどの男性ドライバーは不機嫌そうな顔で去っていきました。
授業参観でAくんママに話しかけられ…
数日後の授業参観でAくんママに会うと、「息子がいつも下校中に◯◯くん(私の息子)やママさんと会うと教えてくれるんです」と話しかけられました。私が「いつもあいさつしてくれますよ」とだけ伝えると、「何か息子が悪いことをしました? ママさんに怒られたと言っていたので……」と聞かれたのです。
私は思い切って横断歩道の一件を話しました。すると、Aくんママは「一緒に帰りたかったのかな〜」と漏らすのみ。私は苦笑しながら「危なかったので私も声を大きめにしてしまい、驚かせたかもしれません」と伝えました。
Aくんママは私からの謝罪を求めているのかもしれないと感じつつも、危険な行動を注意したことは間違いではないし、こちらから謝る必要はないと思い、そっとその場を離れました。この会話から、Aくんママとはあいさつ以上の関係にはならないようにしようと心に決めたのです。
その後、Aくんは一度注意された行為を私の前では二度としなくなりました。しかし、学校生活では相変わらずやんちゃで、先生の手を焼かせていると息子から耳にします。他人の子どもに注意することは気が引けますが、してはいけない行動を止めることは大人の務めだと考えています。これからも私は、子どもの危険な行動に対して、見て見ぬふりはしない大人であり続けたいと思います。
著者:小林まみ/40代女性。2015年生まれの娘と2017年生まれの長男、2019年生まれの次男と夫の5人暮らし。歯科衛生士の勤務経験あり。出産を機に退職し、専業主婦として過ごしている。趣味はお菓子作り。消極的な性格なのでママ友がいない。しかし、子どもがいるため今のところそれほどさみしくない。
作画:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)