妻は何事もきっちり確認するタイプ
妻はもともととても几帳面な性格です。家計簿はきちんとつけていますし、旅行の予約や役所の手続きも何度も確認してから進めるタイプ。どちらかというと大ざっぱな僕は、「ちゃんと確認した?」と妻に注意されることも少なくありませんでした。
書類の記入や各種手続きも得意で、結婚後の住所変更や名義変更なども、ほとんど妻が段取りよく進めてくれていました。
そのため僕は、「こういう手続き関係は妻に任せておけば安心だな」と思っていたのです。
病院で思わぬ指摘が…
そんな僕たちが思わず驚いてしまったのが、義母の検査に付き添ったときのことでした。義母は病院での手続きが少し苦手だったため、受付では妻が代わりに問診票を記入していました。
妻は住所や連絡先などを迷うことなくすらすらと書き進め、僕はその様子を見ながら「さすがだな」と思っていました。
ところが、問診票を提出した直後のことです。受付の方が保険証を確認しながら、妻に声をかけました。
「恐れ入ります。お名前の漢字が異なっているようですが……」
妻は不思議そうな顔で保険証を受け取りました。そして問診票と見比べると、そこには確かに一文字だけ異なる漢字が記されていたのです。
妻も知らなかった母親の正式な名前
妻は慌てた様子で「お母さん、この漢字だったっけ?」と確認しました。
すると義母は少し驚いた様子で、「そうよ?昔からこの漢字だけど」と答えました。
妻が書いたのは普段から見慣れている新字体でした。しかし保険証には、戸籍どおりの旧字体が記載されていたのです。妻はずっと新字体が正式な名前だと思い込んでいたらしく、「えっ、知らなかった……!」と本気で驚いていました。
そんな妻の姿を見て、僕は思わず笑ってしまいました。というのも、妻は普段から細かなミスをほとんどしないため、そんな慌てた様子を初めて見たからです。
もちろん、名前自体が間違っていたわけではありません。正式な表記を確認する機会がなかっただけなのでしょう。それでも、何十年も親子として過ごしてきた相手にも、知らないことがあるのだと驚かされました。
この出来事は、今では家族の集まりでたびたび話題になる笑い話になっています。当時は驚きましたが、振り返ってみると、どれだけ身近な相手でもすべてを知っているわけではないのだと感じます。
親子として長い時間を過ごしていても知らないことがあるのですから、結婚したばかりだった僕たち夫婦ならなおさらです。この出来事からは時間が経ちましたが、これから先も、思わぬ発見に驚くことがあるかもしれません。それでも、そんな出来事を楽しみながら、少しずつお互いのことを知っていけたらと思っています。
著者:瀬下幸三/40代男性・結婚して5年。子どもはいませんが、ペットのわんこと暮らしてます。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
※AI生成画像を使用しています
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