捨ててしまうの!?
その日も彼女に誘われ、彼女のアパートにお邪魔することに。「今日は鍋にするね」と、彼女は楽しそうに準備を始めました。料理を作ってくれること自体はうれしく、僕も楽しみにしていたのですが、ふとキッチンに立つ彼女の手元を見て、思わず驚いてしまいました。
彼女が、ネギの青い部分を丸ごと三角コーナーに捨てていたからです。
僕は思わず、「それ、捨てるの?」と聞いてしまいました。すると彼女は、「うん。おいしくないから」とひと言。
僕自身もたまに料理をするのですが、ネギの青い部分は工夫して使うタイプだったので、何の迷いもなく捨ててしまう彼女の姿に戸惑ってしまったのです。
もちろん、食材の使い方や好みは人それぞれです。このとき僕は、「自分が当然だと思っていたことは、他人も当然とは限らない」ということに気づかされたのです。
このこと以外でも、彼女との日々では、「自分の価値観と異なる」と感じることが多くありました。ネギ以外でも、「そこは食べるところだと思っていた」という部分を捨てていることも多く、「僕とは価値観が合わないかも」と思ってしまうことも増え……。
気づけば、以前のような気持ちで接することができなくなってしまい、「自分は彼女と合わない」と思うようになり、結果的には別れました。ささいなことのように見えても、日々の暮らしに関わる価値観の違いは、関係を続けていくうえで大きなものだったのだと感じた出来事になりました。
著者:吉田康二/40代男性・会社員、休日は競馬中継を見るのが趣味。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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