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自分の子がベンチに山盛りにした砂を「隅々まで掃除して!」私に命令する初対面ママに、清掃員がひと言

2歳の娘と公園で出会った、自称「マナーに厳しい」という他園のママ。砂遊びをしたあとの掃除で、彼女の本性が露わになり……。自分の手を汚さず周囲に指示を出すだけの彼女に、意外な人物から鋭い指摘が飛んだのです。

 

指示だけママを、スカッと成敗!

娘が2歳になり、プレ幼稚園に通い始めたころの出来事です。園の帰りに公園の砂場で遊んでいると、年少くらいの男の子を連れたママが近づいてきました。あいさつも早々に、どこの幼稚園に通っているのか聞かれたため、通わせているプレ幼稚園のことを話しました。すると彼女は「うちは教育熱心な幼稚園だから、マナーには厳しいんです。プレとは意識が違うかもしれませんけど」と、いきなり娘を見下すような発言をしてきたのです。私は、内心嫌な感じがしつつも「そうなんですか」と、うやむやに返すしかありませんでした。

 

その後、子どもたちは同じ場所で遊び始めました。男の子は、砂場からバケツで大量の砂を運び、ベンチに広げようとします。私は慌てて「ベンチが汚れちゃうから、砂で遊ぶなら、砂場でだけにしようね」と男の子を止めようとしました。しかし、男の子のママは「あら、ダイナミックでいいじゃない。男の子はこれくらい元気じゃなきゃ」と笑うだけ。止める気は一切ありません。結局、男の子は座面をまたたく間に砂だらけにしてしまいました。

 

一方で、娘はベンチの端に花びらや小さな木の枝をいくつか並べて、お店屋さんごっこをしていました。同じ場所で遊んでいるものの、二人は個々に遊んでいる状態です。

 

 

しかしやがて帰宅の時間になると、男の子のママが突然、私と娘を厳しい目つきで睨みつけながら「さあ、ベンチを掃除しないと、次に使う人が困るでしょ!」と、私たちに向かって鋭い声で言いました。さらに彼女は「プレに通う年齢だと、公共の場所でのマナーはまだ教わらないのかしら。一緒に使ったのだから、きちんと責任を持って元通りにしてくださいね」と、まるで私の娘がベンチを汚した張本人であるかのような言い方をしてきたのです。

 

そんなママの様子を見て、男の子はベンチの砂を払おうとします。するとそのママは「服が汚れるわよ、もうあなたはそのくらいにしなさい」とその手を止めさせたのです。

 

 

そして、残された大量の砂を前にしている私と娘に向かって「そこ、まだ砂が残っているわよ」「隅々までしっかり払い落としてね」と口を出すだけで、自分は一切手を出しません。高価なブランドバッグを大事そうに抱え、私たちに高圧的に指示します。

 

娘が並べた花びらや枝はすでに自分たちできれいに片づけており、残された大量の砂は娘がかけたものではありません。それなのに、自分の子どもが砂だらけにしたベンチの掃除を、一緒に遊んでいたわけでもない私たちにすべて押し付け、自分は偉そうに命令するだけの態度に、私は強い理不尽さを感じました。しかし、ここで反論してトラブルになるのもおとなげないと思い、不満を抑えて黙々と掃除を続けました。

 

 

そのとき、「そんなに熱心に指導されるなら、お母さんもお手本を見せてあげなきゃ」と背後から声が聞こえました。振り返ると、近くで掃除をしていた公園ボランティアの男性が、ママの側に立っています。そして男性は「自分の子どもが汚したものを他人に押し付けて、自分はつっ立って命令しているだけなんて間違っているよ。他人の子にマナーを守らせようとする前に、まずは自分の子どもに最後まで責任を持って片づけさせる。幼い子には親が手本を見せる。それが親の役目じゃないのかい」とはっきり言ったのです。

 

周囲の視線が一斉に集まりました。ママは、顔を真っ赤にして黙り込んでしまいます。そして「今しようと思っていたんです!」と、慌てて砂を払い始めましたが、公衆の面前で自分の身勝手さを指摘された彼女は、掃除もそこそこに、男の子を連れて逃げるように公園を退散していったのです。

 

 

ボランティアの男性は、私たちに「文句も言わず、ちゃんと掃除していてえらかったね」とやさしく声をかけてくれました。娘は、褒められてうれしそうに微笑んでいます。男性が残りの砂を片づけ、雑巾で拭いてくれたので、ベンチはとてもきれいに。お礼を伝えると、男性は「これで次に座る人も気持ちいいね」と言い残し、立ち去っていきました。

 

その後、娘とピカピカになったベンチに並んで座り、水筒の飲み物で休憩。娘は「きれいにしたら気持ちいいね」と言い、掃除する大切さに気づいたようでした。

 

男性の言うように、他人にマナーを説くのであれば、まずは自分自身が手本を示すべきだと私も思います。言葉だけで人を動かそうとしても、反感を買うだけで本質的な信頼は得られません。理不尽な相手の姿を反面教師にするとともに、私自身も親として、子どもに恥じない背中を見せていかなければと、改めて深く考えさせられた出来事でした。
 

 

著者:松原櫻子/40代・ライター2歳の娘を育てる母。イヤイヤの地雷を踏まないように、日々忍者のごとくそろりそろりと歩いている。

 

作画:sawako

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)

 

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