憧れの一着に決定!
結婚式の準備中、私は何着ものドレスを試着しました。その中で最終的に選んだのは、胸元に花のコサージュが付いた華やかなドレスです。
シンプルなデザインの中にも存在感があり、そのコサージュがとても気に入っていました。
「これを着て結婚式をしたい」
そう思える一着に出会えたことがうれしくて、当日を心待ちにしていました。
「あれ、コサージュは…?」
そして迎えた結婚式当日。支度部屋でドレスを見た私は、すぐに違和感を覚えました。決め手だったはずのコサージュが付いていなかったのです。
ただ、準備は慌ただしく進んでいましたし、「後から付けるのかな?」と思い、そのままヘアメイクを続けました。
ところが、いよいよドレスに着替える段階になってもコサージュは見当たりませんでした。不安になって担当者へ確認したところ、思いもよらない事実が判明しました。
なんと、そのコサージュだけが衣装店に置き忘れられていたそうです。
私は一気に頭が真っ白になりました。楽しみにしていたドレスだったのに――。挙式開始まではもうそれほど時間が残されていませんでした。
結婚式直前、思わぬ救世主が現れて…
そんなとき、事情を知った生花担当の方が声をかけてくれました。
「まったく同じにはできませんが、ブーケと同じ花を使ってコサージュを作ってみましょうか」
生花担当の方はすぐに作業へ取りかかり、ブーケと同じ花材を使いながら、ドレスに合うようオリジナルのコサージュを作ってくれたのです。
その姿を見ているうちに、不安でいっぱいだった気持ちが少しずつほどけていき……。やがて完成したコサージュは、とても急ごしらえとは思えないほど素敵なものでした。
「もう挙式には間に合わないかもしれない」と諦めかけていたところもあったので、その仕上がりを見てホッとしたことを覚えています。
すると生花担当の方は、笑顔でこう言ってくれました。
「このようなミスがあって、本当に申し訳ございません。でも、とてもお似合いですよ。今日はどうか笑顔で楽しんでくださいね」
その言葉を聞いた瞬間、それまで張り詰めていた気持ちがあふれ、思わず涙がこぼれてしまいました。生花担当者の方のおかげで、私はお気に入りのドレスを身にまとい、無事に結婚式を迎えることができたのです。
後日、生花担当の方は、その日作ってくださったコサージュをドライフラワーとして残せるよう加工し、プレゼントしてくださいました。もちろん、結婚式当日は何事もなく迎えられるのが一番です。それでも、人の温かさに触れられたおかげで、今では大切な思い出になっています。
著者:加藤茉美/40代女性・単身赴任中の夫がいる、2児のワンオペ奮闘中のくたくたママ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※AI生成画像を使用しています
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