営業事務として働きだした18歳のオムニウッチーさん。配属先で指導してくれたのは、勤続20年以上の大ベテランで、社内でも有名なお局さま・比賀さんでした。比賀さんは感情の起伏が激しく、理不尽に感じる指導もあり、オムニウッチーさんは毎日辞めたいと思っていました。
その後、比賀さんの仕事を引き継ぐことになったオムニウッチーさんは、比賀さんが担当していた仕事について、あることに気が付きます。
入社3年目。仕事への自信を身に付けたオムニウッチーさんは、毎日テキパキ働き定時で帰っていたのですが……。
私が定時で帰れる理由








毎日のようにビクビクしながら仕事をしていたころから一転、入社3年目。
仕事への自信も身に付けた私は、お局さまの比賀さんに対し、ひそかにリベンジを果たします。
「お先に失礼します」
「ウッチーさん仕事ができるね〜。残業しなくても終わるなんて!」
「いいえ! 残業するほどの仕事量じゃないだけです!」
私が毎日定時で帰ることで、彼女の仕事量が「残業するほどではなかった」ことを周囲に示したのです。
そして、もう一つリベンジしたことがあります。
比賀さんが異動になる前のこと。
総務部から回ってきた仕事を比賀さんは突き返していたのですが、総務部に異動になった途端、何事もなかったようにこちらに回してきたのです!
「え!? ウソでしょ! 当然のように回してきた?」
私も比賀さんのように突き返せばよかったのかもしれませんが、かつての先輩にそこまで強くも出られず……。でも、やっぱり納得いかない気持ちもあり、新人のころとは違い、多少の図太さも身につけた私は……。
「お願いされた仕事終わりましたので、確認お願いします」
「どうも……」
「あと! これ、総務の仕事ですよね? 比賀さんも以前おっしゃっていましたよね? 次回からはそちらで処理をお願いしますね!」
リベンジは果たしたけれど…
私もたくましくなったな……。でも、なんだか、どんどん性格が悪くなっている?
このままこの会社にいたら、比賀さんみたいになっちゃうのかな。それだけはイヤ!
それから2年後、私は会社を退職しました。
私が退職した後、しばらくして、比賀さんも会社を辞めたらしいと聞きました。総務部に異動になり、比賀さんなりに苦労していたようでした。
あれから20年以上がたちますが、いまだに比賀さんに叱られる夢を見ます。
完全にトラウマ!
お局さまに厳しく指導されたことはつらかったけれど、社会人としていろいろ教えてくれたこと、今では感謝しています。
<おまけ>
制服のまま出勤しているお局さまを見て、当時は衝撃を受けましたが、今なら少しわかる気がします。
真っすぐお家に帰りたい。
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オムニウッチーさんが毎日定時で帰ることで、比賀さんが担当していた仕事は「残業するほどの仕事量ではなかった」と周囲に伝わっていきます。感情的に言い返すのではなく、日々の働き方で示したところに、静かなリベンジらしさがあります。
新人のころとは違い、少しずつ図太さを身に付けていく一方で、「どんどん性格悪くなっている?」と不安になったオムニウッチーさん。最終的に会社を退職した後も、つらかった相手に対して「社会人としていろいろ教えてくれた」と感謝できるところに、彼女の成長と人柄が表れているのではないでしょうか。
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オムニウッチー