家族みんなで楽しむはずだった夏の夜
その日、小学生の長男と次男は朝から大はしゃぎでした。
「夜は花火もしたい!」
「スイカ割りもやりたい!」
子どもたちのリクエストを聞きながら、僕は張り切って買い出しへ向かいました。
夕方から始まったバーベキューは大盛り上がり。お腹いっぱいになったところで、いよいよ子どもたちが楽しみにしていたスイカ割りの時間になりました。
ところが、子どもたちは本物のスイカでスイカ割りをしたことがありません。そこで僕が「まずはお手本を見せてあげるよ」と名乗り出たのです。
張り切った結果、まさかの事態に…
目隠しをして棒を持つと、子どもたちは大興奮。「右!」「もう少し前!」「そこそこ!」と、楽しそうな声が飛び交っていました。
そして最後に妻が、「その辺じゃない?」と声をかけました。
僕は「ここで決めれば父親としてかっこいいところを見せられる!」と思い、思いきり棒を振り下ろしました。
バシッ!
目隠しを外した僕は、自分でも驚きました。なんと、一発でスイカが真っ二つになっていたのです。
ところが次の瞬間、空気が一変しました。
「うわあああん!」
長男が突然、大泣きし始めたのです。
盛り上げるはずだったのに…!?
何が起きたのかわからず戸惑っていると、今度は妻が怒ったように言いました。
「なんで本当に割っちゃうの!?」
どうやら家族は、僕がお手本として軽く当てる程度だと思っていたそうです。
わが家が用意していたスイカはひとつだけ。僕が割ってしまったことで、子どもたち自身がスイカ割りをする前に終わってしまったのです。
特に長男は、この日をずっと楽しみにしていたらしく、大きなショックを受けていました。僕としては盛り上げるつもりだったのですが、完全に空回りしてしまったのです。
その後は妻とも険悪な雰囲気になり、しばらく気まずい時間が流れてしまいました。
そこで僕は慌てて近所のスーパーへ向かいました。幸い夜遅くまで営業していたため、新しいスイカを購入することができたのです。
帰宅後、改めて子どもたちにスイカ割りをしてもらうと、長男もようやく笑顔を取り戻してくれました。寝る前、妻に「ごめん」と謝ると、「そういう子どもみたいなところも好きだけど、次からは子どもの気持ちも考えてくれるとうれしいな」と笑いながら許してくれました。
今では家族の笑い話になっていますが、この出来事以来、子どもたちの楽しみを先回りして奪わないよう気をつけるようになりました。スイカを見るたびに思い出す、忘れられない夏の失敗談です。
著者:田中赫雄/30代男性・結婚11年目の三児の父。休日は子どものバスケ付き添いが楽しみ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
※AI生成画像を使用しています
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!