「運転は任せて!」
当時、私たちは大学生で、お互いにマイカーは持っていませんでした。そこで私の実家の車を借りて、少し遠くまでドライブへ出かけることになったのです。
彼も実家の車を運転することはありましたが、私の実家の車は少し大きめのサイズ。それでも彼は、「運転は任せて!」と笑顔でハンドルを握りました。
私は少し不安もありましたが、「きっと大丈夫」と自分に言い聞かせ、助手席に座りました。しばらくは楽しいドライブが続き、目的地までは何事もなく到着したのです。
駐車場で起きたハプニング
目的地の駐車場は砂利が敷かれ、白線もほとんど見えない少し停めづらい場所でした。しかも人気のお店だったため、駐車している車も多く、彼は慎重に車を停めようとしていました。
何度か切り返したあと、「ドン!」という音が響きました。慌てて車を降りて確認すると、車止めに当たっていたのです。
幸い大きな破損はなく、周囲の車や人にも影響はありませんでした。ところがその瞬間、彼は突然私に向かってこう言いました。
「なんでちゃんと見てないんだよ!」
突然責められた私は、驚いて何も言えませんでした。
さらに驚いた彼の行動
私は、このまま何も伝えずに帰るわけにはいかないと思い、一人でお店へ向かい、事情を説明して謝罪しました。幸い、お店の方は「気にしないでください」とやさしく対応してくださいました。
ほっとしたのも束の間、車へ戻ると彼の姿がありません。慌てて電話をかけると、「電車で帰るから」と、ひと言。私は思わず、「えっ、車はどうするの?」と聞き返しましたが、彼は「そっちで何とかして」と言い、そのまま電話を切ってしまいました。
結局、私は一人で実家の車を運転し、自宅まで帰ることになりました。その帰り道「もしもっと大きなトラブルがあっても、この人は私を置いて帰ってしまうのだろうか」――そんな考えが頭から離れませんでした。
後日、私は彼に別れを伝えました。もちろん、誰でも失敗してしまうことはあります。ただ、あの日の彼の行動を見て、「この人とは一緒に歩んでいけない」と感じたのです。
この出来事を通して、「トラブルが起きたときこそ、その人の本当の姿が見える」という言葉の意味を、身をもって知りました。
著者:水瀬こはく/20代女性。恋愛・ライフスタイル・金融・ITなど幅広いジャンルを執筆するライター。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
※AI生成画像を使用しています
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