私が予約した席なのに!?
その日も、1日頑張った自分へのご褒美に缶ビールを1本買い、いつものように指定席を予約しました。ところが、到着した列車に乗り込むと、私が予約した席にはスーツ姿の男性がどっかりと座っていたのです。
私はスマートフォンの予約画面と座席番号を何度も見比べました。やはり間違いありません。「すみません。そこ、私が予約している席なのですが……」
声をかけると、男性は面倒そうにため息をつきました。そして席を立とうともせず、背広のポケットを探り始め、無言で切符を差し出してきたのです。
感じの悪い態度に戸惑いながら切符を確認すると、そこには確かに、私が予約した席と同じ座席番号が書かれていました。
同じ座席番号なのはなぜ?
「おかしいな……」困惑しながら切符をもう一度よく見ると、あることに気づきました。
「あ、この切符の有効区間、さっきの駅までですよ!」男性は座席番号を間違えていたのではなく、その席を利用できる区間をすでに過ぎていたのです。自分の間違いに気づいた男性は、急に慌てた様子で「すみません」と謝り、席を立ってその場を離れていきました。
男性の隣に座っていた乗客が、その様子を見てくすりと笑ったのが目に入り、私のモヤモヤも少し晴れました。その後は無事に自分の指定席へ座り、缶ビールを飲みながら、ゆったりと帰ることができました。
最初から予約内容をきちんと確認し、素直に席を譲ってくれていれば、お互いに嫌な思いをせずに済んだはずです。間違いを指摘されたときこそ相手を疑うのではなく、自分の情報も落ち着いて確認することが大切だと感じた出来事でした。
著者:片岡 麻里/40代女性/保育園児2人を育てながら働く母。休みの前の日の晩酌を楽しみに、毎日を頑張っています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
※AI生成画像を使用しています