夫が飲んだペットボトルの中身は
夫と子どもと一緒に、少し遠くの大きな公園へ遊びに行ったときのことです。
たくさん歩いて喉が渇いたため、ベンチに座って休憩することにしました。私はバッグから冷たい飲み物を取り出し、子どもには水筒のお茶を、夫にはペットボトルに入ったお茶を渡しました。私も自分の水筒のお茶を飲み、ようやくひと息ついたところです。
すると、夫だけがペットボトルをひと口飲んだまま、見たこともないような複雑な表情で固まりました。
「え!?……何これ!?」
最初は夫が冗談を言っているのかと思いました。けれど、夫の表情は真剣です。
慌てて夫のペットボトルを確認すると、中に入っていたのはお茶ではなく、前日の夜に冷やしておいた薄めためんつゆでした。麦茶と色がよく似ていたうえ、同じようなペットボトルに入れていたため、私は完全に勘違いしていたのです。
「ごめん! 本当にごめん!」
私は慌てて謝り、すぐに近くの自動販売機で本物のお茶を買い直しました。夫は口を押さえながら苦笑いし、子どもは「パパだけ違うの飲んだの?」と不思議そうにしています。
夫は怒ることなく、「いや、びっくりした……。みんな普通に飲んでるから、余計に混乱したよ」と笑ってくれました。
その後も飲み物を渡すたびに、夫から「これは本当にお茶?」と冗談交じりに確認されるようになり、私も苦笑いするしかありませんでした。
この出来事以来、冷蔵庫に飲み物を入れるときは、必ず中身がわかるようにラベルを貼るようにしています。見た目が似ているものほど、思い込みで判断してしまうことがあるのだと実感しました。ちょっとした確認を怠らないようにしたいと改めて思った出来事です。
著者:田山万智/30代女性/4歳の娘の母、会社員。趣味はサイクリングやキャンプ
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)