突然、視界が反転
お店を出て彼と歩いていると、急に腕を掴まれました。
「え?」と思った次の瞬間、視界がぐるんと反転。どうやら私は、彼に背負い投げされたようでした。
気づけば、目の前には満天の星空が広がっていました。
地面はコンクリート。普通なら大けがをしていてもおかしくない状況です。ただ、私は空手を習っていたことがあり、とっさに受け身を取ることができました。そのおかげで多少の衝撃はあったものの、けがはありませんでした。
あぜんとするのと同時に、「私、何かしちゃったかな?」と一瞬、考えてしまった私。今思うと、そんなふうに考えなくてよいのにと、本当に情けなく感じます。
彼の笑い声で気持ちが冷めた
通行人が心配そうにこちらを見ながら通り過ぎる中、彼は笑っていました。そして、「お前、受け身うまいもんなw」と冗談のように言ってきたのです。
私にけががないかを心配するわけでもなく、謝るわけでもない。その場で笑う彼を見て、「あぁ私、何をしているんだろう」と感じました。彼に好意を抱いていたからこそ、これまで我慢していたことが、なんだかバカバカしく思えてきてしまったのです。
自分を大事にする恋愛へ
それまで私は、彼に対して「嫌なところもあるけれど、かわいいところもある」「私が受け流せば関係は続けられる」と思っていました。けれど、この出来事をきっかけに、私の気持ちは一気に冷めました。背負い投げされた瞬間、体だけでなく、恋愛観までひっくり返ったような感覚でした。
「私が我慢すれば丸く収まる」という考えはもうやめよう。これからは、自分を大事にできる恋愛をしよう。そう思った経験でした。
著者:わたふじ/30代女性・現役看護師ライター。マッチングアプリで出会った夫とふたり暮らし。急性期病院での経験を活かした医療系記事の執筆をはじめ、ライフスタイルや地域紹介記事など幅広いジャンルを執筆中。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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