娘の浴衣姿を笑う見知らぬ高齢女性
娘が小学2年生のときのことです。通っている小学校では、夏休み前に全員が浴衣で参加する盆踊り大会がありました。小柄な娘が動いても乱れないよう、私は丁寧に浴衣を着付けて盆踊りの列に送り出しました。
ところが、10分後に始まった出番を見ると、娘はほどけそうな帯を必死に押さえながら踊っていたのです。他のお母さんたちからも心配する声が上がるほどでした。すると近くにいた見知らぬ高齢女性が、「あの白い浴衣の子、みっともない着付けね〜。どんな着せられ方をしたのかしら」と大声で言い放ったのです。
私は混乱しながらも「私の娘です。出る前は帯もきちんと締めていたのですが……」と言うのが精いっぱいでした。しかし高齢女性は「あなたの子なの? 浴衣くらいしっかり着せてあげなさいよ! ちゃんと締めていたらあんな着崩れ方にならないもの」と嘲笑しながら言いました。
衝撃の事実!着崩れの原因はまさかの…
踊りが終わると、同じクラスの子たちが娘を連れてきてくれて、「舞台に上がるとき、大きい男の子がふざけて転びそうになったの。そのとき、◯◯ちゃん(娘)の帯をつかんで引っ張ったんだよ!」と口々に教えてくれました。クラスの子が指さした男の子は、かなり大柄な上級生でした。
それを見た高齢女性は、青ざめた顔で「え……、あんたがやったの!?」と声を絞り出しました。なんとその男の子は、高齢女性の孫だったのです。
一瞬で周りのお母さんたちの注目の的となり、高齢女性は何か言おうとするものの言葉が出てこない様子で、顔を真っ赤にして口元を震わせていました。
高齢女性のあまりの動揺ぶりに、私の中にあったモヤモヤとした気持ちも吹き飛んでしまいました。一方で娘は「でも、あの子が転ばなくてよかったよね」と無邪気に笑っていたのです。
トラブルの際にも相手を責めるのではなく、まず気遣うことができるやさしさ。私のほうが、娘の言葉から大切な姿勢を教えられた気がした出来事でした。
著者:大槻つぐみ/40代女性。2013年生まれの女の子のママ。学習指導員のパート勤務。妊娠出産でのブランクに戸惑いながら仕事に奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています