義実家の張り紙
最初のころ、義実家ではいつも温かく迎えてもらい、私も息子も帰省を楽しんでいました。ところが、ある夏の帰省を終えて数日後、義母から一通の封筒が届きました。中には、手書きのメモが一枚。
「滞在中の光熱費の一部として、5,000円ご協力ください」
もちろん手土産は持参していましたし、宿泊させてもらう以上、私たちも費用を負担するのは自然なことだと思います。ただ、帰省中には何も話がなく、後日、金額が書かれたメモだけが届いたことには少し驚きました。
さらに驚いたのは、次の帰省時のことでした。義実家に上がると、リビングに張り紙が貼られていたのです。
「客間は使用電気を計測しています」
そのことも張り紙で知らされ、戸惑いました。何も話さないまま、メモや張り紙で伝えられることに、私は少し距離を感じていたのだと思います。
前回の光熱費のメモもあったため、「今度はどこまで気を付けたらいいのだろう」と考え、少し身構えるように。エアコンやお風呂の使い方も気になり、息子にも「ドアはすぐ閉めようね」「電気は消したかな」と、いつも以上に細かく声をかけていました。
帰宅後、夫婦で今後の帰省について話し合いました。義実家には光熱費や宿泊準備の負担がかかる一方、私たちも費用や電気の使い方を気にするようになっていました。そこで、次回からは義実家の近くのホテルに泊まり、日中だけ顔を出すことに。
義実家に泊まらなくなってからも、手土産を持参し、外食の際は私たちが食事代を負担しています。ホテルに泊まることで関係が悪くなるのではと心配しましたが、実際には大きな変化はありませんでした。
今では、義実家への負担も減り、私たちも遠慮しすぎず過ごせるように。お互いに無理をしない距離を見つけることも、関係を続けていくうえでは大切なのだと感じています。
著者:木村瑞稀/30代女性/2児の母でパート勤務。趣味はお笑い番組を観ること
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)