コヨリさんが反撃の舞台に選んだのは、親族が集まる義実家の恒例行事“母の日”でした。義母から手料理を求められたコヨリさんは、あえて空のお重を差し出します。すると、「母の味をお持ちしました」とコヨリさんのお母さんがたくさんの料理を持って登場。
義母は追い返そうとしますが、お母さんはひるまず、ヒドシの家事ぶりを親族の前で褒めちぎる作戦に出ます。すっかり気をよくしたヒドシは外面全開になり、「コヨリちゃんのご両親も一緒に」と自ら提案。さらにコヨリさんのお父さんまで加わり、義母は場の空気を受け入れざるを得なくなりました。
自分に注目が集まらないことに苛立ちを募らせた義母は、注目を取り戻すかのようにコヨリさんが夫にカウンセリングを提案した話を持ち出しました。すると夫は「ちょっと意見が合わなかっただけ」「今は解決済み」と軽く言い換え、問題を家事や夫婦ゲンカの話にすり替えます。
義母や義兄も加わり、コヨリさんが夫に求めすぎているかのように責め始めますが、コヨリさんが本当に伝えたかったのは、家事をしてほしいということではなくて……。
イヤな空気を感じ取った子どもが泣き始めて……














コヨリさんは震えながら「私は家事をしてほしいと頼んだわけじゃない。激昂して他害するのをやめてほしいって言ったんです!」とはっきり伝えます。「他害……?」と親族が静まり返ると、ヒドシは焦り、「この前のことをまだ怒っているのか」と話を小さくしようとします。
さらにコヨリさんが、怒鳴ることや物を壊すことを口にしようとすると、ヒドシは遮り、「歩み寄って努力する」「夫婦の話だから」と必死に取り繕いました。その空気に、息子のコタちゃんは泣き出してしまいます。
ヒドシは「ケンカは終わったからね」となだめますが、コヨリさんの母はすかさず「泣き止ませてあげたらどうですか」と声をかけるのでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
同じ出来事でも、立場によって受け止め方が大きく違うことがあります。一方にとっては「もう謝った」「解決済み」のことでも、もう一方にとっては、まだ恐怖や傷つきが残っている場合もあるでしょう。
特に、怒鳴られたり、威圧されたり、物に当たられたりした経験は、「ただの夫婦ゲンカ」として片づけられるものではありません。相手が軽く考えているからといって、自分の感じた怖さまで小さく扱う必要はないのです。
「話しても伝わらない」「自分の受け止め方がおかしいのかな」と迷うときは、ひとりで抱え込まず、信頼できる人や相談窓口(※)に話しながら、起きたことと自分の気持ちを整理していけるとよいですね。
※DVの相談窓口
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ますまゆ
