子連れで訪れた高級寿司店
先日、家族で少し高級なお寿司屋さんに行きました。以前から行きたいと思っていたお店で、ようやく叶った日でした。カウンター席で食事をしていたときです。入口の扉が開いた瞬間、甘くて強い香水の匂いが店内に一気に広がりました。
入ってきたのは、華やかな服装をした若い母親2人と、その子どもたちです。私たちと同じカウンター席に座ると、「ヤバい!」と声を上げました。何ごとかと思っていると、すぐにスマホを手に持ち始め、「めっちゃ映える!」と言って撮影を始めたのです。
職人さんの手元にもぐっと近づき、シャッター音とフラッシュが何度も響きます。握りが出されるたびに「待って、まだ写真!」と料理を止め、向きを変えては何枚も撮っている様子でした。
シャリが少しずつ乾いていくのが見えて、こちらまで落ち着かない気持ちになったのを覚えています。香水の香りが魚の香りを押しのけてしまい、せっかくの一貫一貫にもなかなか集中できませんでした。
静かに味わうための場所が、あっという間に撮影スタジオのようになっていくのを見ながら、高級なお店に来るなら、まずは香りやマナーの方を大事にしてほしいなと、少し複雑な気持ちでその様子を見ていました。
高級店だから、周りのお客さんも品のある方ばかりだろうと、どこかで思い込んでいた部分があったのだと思います。だからこそ、今回の光景は正直なところ残念に感じましたし、自分の中の思い込みに気づかされる出来事でもありました。
食事の楽しみ方は人それぞれですが、香りの強いものやフラッシュを使った撮影は、周囲の人の食事や職人さんの仕事を妨げることもあるように感じました。特に、料理の香りや落ち着いた雰囲気を楽しむお店では、自分たちだけでなく、同じ空間にいる人への配慮も大切だと感じた出来事でした。
著者:佐藤優/30代女性/3歳の子を育てる母。会社員として勤務。趣味は旅行と買い物
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)