勝手に部屋や引き出しをあさるAくん
最初のころはおとなしい子という印象でしたが、わが家に来て1時間も経つと、まるで自分の家のように色々な部屋へ出入りし始めたAくん。掃除が行き届いていない部屋もあり、正直困りました。
また、1歳の娘にとって危険なものを別の部屋や高い場所へ避難させていたのですが、「ここは何があるのかなー?」とそこら中の引き出しや部屋をあさるのです。私が「娘が触ると危ないものをしまってあるし、掃除もしてなくて恥ずかしいから見ないでね」と伝えても、「別にいいじゃん」と不満そうにするため、息子とテレビゲームをするよう提案しました。
約束を破って2階の寝室へ
その後、2人はテレビゲームをしていましたが、Aくんが「もう飽きた!」と言い出し、次に興味を持ったのは2階でした。2階には寝室や衣服類、夫の野球グッズ部屋があります。
夫の部屋は私でさえ入ったことがなく、息子にも「絶対に入ってはダメ」と言い聞かせている場所です。その日は夫が午前勤務だったため不在でしたが、入られては困るので「上の階には絶対に行かないでね」と伝えました。
しかし、諦めたかと思いきや、Aくんの発案で始まったかくれんぼで「隠れてくる!」と言ってAくんは2階へ行ってしまったのです。そのときちょうど、私は娘のお世話をしていて目を離していました。しばらくして息子が「Aくんがいない」と言うので嫌な予感がして階段を上ると、Aくんは寝室にいました。
満面の笑顔で「かくれんぼしてただけ!」と言うAくん。他人の子に怒りたくはありませんでしたが、先ほどから目に余る行動が続いていたので、私は毅然とした態度で「2階はダメだと言ったでしょう。すぐに降りなさい」と叱りました。
Aくんは「別に寝室にしか入っていないし!」と言い訳しますが、もう二度と2階には上らないようにと再度強く伝えました。
普段穏やかな夫がお友だちに…
その直後、夫が帰宅。普段は気が長くてやさしい夫ですが、事情を話すと「そうかそうか」と言いつつ、「昼から予定があるから帰ってね」とAくんを帰らせたのです。笑顔ではありましたが、長年一緒にいる私にはとても怒っているように感じられました。
Aくんが帰ると、夫は息子がいないところで私に「もうあの子を家に上げないように」と言い放ちました。そして、息子には笑顔で「Aくんとは公園で遊ぶようにね」と伝えたのです。
実際には午後の予定などなく、その後は家で息子と野球中継を見ていた夫。普段見ることのない怒りをあらわにした夫の姿に少し怖さを覚えつつも、これがお友だちとの付き合い方を見直すきっかけとなりました。
それ以来、Aくんが遊びたがったときも、私と息子で「公園で遊ぼう」と誘うようにしました。Aくんのママにも角が立たないよう理由を伝え、家で遊ぶのは控えてもらうことに。お互いが気持ちよく付き合うためには、踏み込んでほしくない境界線やルールを伝えることも大切なのだと学んだ出来事でした。
著者:前田葵/30代女性。2015年生まれの男の子と2020年生まれの女の子と夫の4人暮らし。衣服店で3年勤務後、出産を機に専業主婦となる。趣味は野球観戦。子どもと沖縄キャンプに連れて行くことが夢。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)