頻繁なアポ無し訪問から、逃げるように引っ越したら…
正直、とてもつらいと感じていましたが、なかなか言い出すことができず……。義両親は「近くを通ったから」とアポ無し訪問を繰り返し、お昼から夕方まで長々と話したり、子どもの写真や動画を撮ったりするのが当たり前になっていきました。
それだけならまだしも、義父が「トイレトレーニングは始めたのか?」「もうお箸の練習はさせているのか?」など育児に口を出すようになり、「こうしないとダメだぞ」といった指摘が続き、本当に精神的にきつく感じることが多々ありました。夫から「せめて事前に連絡をしてほしい」と伝えてもらいましたが、義両親は了承してくれたものの、忘れたり面倒くさがったりで、結局アポなし訪問はなくなりませんでした。
そんな日々が続くうちに、私は次第にインターホンが鳴るのが怖くなってしまいました。一時期は、インターホンが鳴ると心臓がバクバクし、手が震えてしまうほどでした。
やがて夫の仕事の都合で同県への引っ越しが決定。私たちは夫が仕事に通いやすいエリアから、あえて義父母宅からはなるべく遠く、電車の乗り換えも面倒な場所を選びました。物理的な距離ができたことで、ようやく程良い距離感を保てるようになり、少しずつ気持ちも落ち着くようになったのですが……。
引っ越しから1カ月ほど経ったころ、義両親が突然やってきました。「なんでこんなに遠くに引っ越したの? 私たちが通いづらいじゃない」「孫に会う頻度が減るじゃないか」と口々に文句を言います。私はその言葉を聞きながら、「この人たちは、なぜ私たちが遠くに引っ越したのか、本当にわかっていないんだ……」と心の中で深くため息をつきました。
すると夫が「いい加減にしてくれ」と静かに、しかしはっきりと言いました。「そのために引っ越し先をここにしたんだよ。アポなしで頻繁に来られて予定を崩されることが続いて、妻はインターホンが鳴るだけで手が震えるくらい、つらい思いをしていたんだ。子育て中は毎日が精いっぱいで、突然来られるだけでどれだけストレスになるかわかるか? あんたたちの行動が原因で、妻はそこまで追い詰められていたんだぞ」と、これまでの経緯をすべて話したのです。
そして続けて「孫に会わせたくないわけじゃない。ただ、これからは事前に日程を相談してほしい。お互いが気持ちよく会えるようにしたい」と伝えました。
義両親はしばらく言葉を失っていました。自分たちがしてきたことが、私をそこまで追い詰めていたとは思いもしなかったようで、義母は「そんなに……つらかったの? 気づかなくてごめんなさい」と涙を浮かべ、義父も「俺たちがやりすぎていたんだな……」と、ようやく自分たちの行動の重大さに気づいた様子でした。私からも「今まで言い出せずにいたので、こちらも申し訳ありませんでした。これからは、事前に日程を相談していただけると助かります」と伝え、2人は今度こそ了承してくれたのでした。
それ以降、義両親は必ず事前に連絡を入れてから来るようになり、訪問の頻度も落ち着きました。
この経験を通じて、将来自分の子どもが結婚し、その家庭に子どもができたとき、どれだけ孫がかわいくて会いたいと思ったとしても、まずは相手の家庭のペースや事情を最優先に考えることが大切だと強く感じました。悪気のない行動であっても、相手にとっては大きな負担やストレスになることがあると、私自身が体感したからです。
また、つらいことがあったとき、我慢し続けるだけでは状況は変わらないということも学びました。今回は夫がはっきりと気持ちを伝えてくれたことで、義両親に気づいてもらうことができました。家族間であっても、お互いの気持ちをきちんと言葉にして伝え合うことが、良好な関係を築くうえで何より大切なのだと、身をもって感じた出来事でした。
著者:花垣 美佳子/40代女性・主婦
8歳と12歳の子どもを育てる母。趣味はドラマや映画を見ること。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています