わざわざ私の分だけ別で用意…
たとえば、納豆ではみんなの分にはネギやからしが添えられて、小鉢に盛りつけられています。それなのに、私の分は白いパックのままテーブルに置かれます。ご飯も、みんなは炊きたてのふっくらしたご飯なのに、私のは前日の冷ご飯を電子レンジで温め直したもの。さらに、鮭もみんなは立派な切り身なのに、私には冷凍のお弁当用のミニサイズが出されます。このように、周りと明らかに違う扱いをされると、どうしてもモヤモヤしてしまいます。
以前、一度だけ夫にそのことを話したことがあります。しかし、夫は「あまり気にするなよ!ちゃんと作ってくれてるし、ありがたいじゃないか!」と言い、義母をかばう発言をしました。その言葉を聞いて、確かに、作ってくれるだけありがたいと思うべきなのかな……と考え、ずっと我慢していました。
そんなある日、たまたま義実家に泊まっていた義姉も一緒に朝食をとることになりました。テーブルに並んだ朝食を見た義姉は、私の分だけ明らかに違うことにすぐ気づき、「ちょっとお母さん、これどういうこと? 〇〇さんのだけ冷ご飯に明らかに小さい鮭、納豆もパックのままじゃない。わざとしてるの? 理由を説明して」と義母を問い詰めました。
義母は「そんなつもりじゃないわよ、たまたまよ」と否定します。義姉は「じゃあ〇〇さんに聞いてみましょう。今日たまたまなの?」と私に振りました。私は空気を悪くするのが嫌で、本当のことを言うか迷いましたが、このまま我慢し続けるのはもう嫌だという気持ちのほうが勝ち、「えっと……。いえ、いつもこんな感じです。なぜか私だけ、みんなとは違うものをいただいてます」と答えました。義母は「あら、文句でもあるの? 朝食を用意してもらえるだけありがたいと思いなさいよ。本来なら、嫁のあなたが用意するべきじゃないの」と開き直りました。
義姉は「信じられない! 〇〇さんにだけ、意図的に違う扱いをしてるってことでしょ!? なんでそんなことをするの!? 理由をきちんと説明して!」と畳み掛けました。義姉のあまりの剣幕に追い詰められたのか、義母はついに「……だって、私だって嫁いだときにずっとされてきたのよ! 私がいびられたんだから、今度は私が嫁にする番でしょ! 何が悪いの!」と怒りを露わにしたのです。
義姉は「はぁ!? 自分がされたからって同じことを人にしていいわけないでしょ! お母さんがつらかったなら、なおさらわかるはずじゃないの!」と一喝。義母はしばらく押し黙ったまま、唇をぎゅっと結んでいました。自分がされてきたつらさと、同じことを嫁である私にしていたという事実が、胸の中でぶつかり合っているようでした。やがて、目に涙を浮かべながら「……私も、当時はずっとつらかったのよ。だから……私が苦しんだぶん、同じ立場の人を苦しめたかった……。それで我慢してきた気持ちがスッキリすると思って……。でも、だからって、同じことをするのは間違っていたわね……。本当にごめんなさい」と絞り出すように謝りました。
その場にいた夫と義父は、今まで嫁いびりが行われていたことに全く気づいていなかったようで、ひどく驚いていました。普段から自分のことに集中していて周りへの目配りが薄かった2人は、義母の行動を止めることもできなかったのでした。夫は「そんな重たい話だとは思ってなかった。相談されたのに、軽く受け流しちゃってごめん」と私に謝罪してくれました。
それ以降、義実家での朝食で差別的な扱いをされることはなくなりました。この出来事を通じて、理不尽なことがあっても我慢し続けるだけでは状況は変わらないこと、そして信頼できる人が声を上げてくれることの大切さを実感しました。また、自分がつらい経験をしたからこそ、同じ思いを誰かにさせてはいけないと気づけることも、大切だと感じた出来事でした。
著者:三池 夏帆/40代女性・主婦
12歳の子どもを育てる母。趣味は動画鑑賞と愛猫と遊ぶこと
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
「自分の実家で」配偶者け貧相なご飯を与えられたのなら自分の分と交換しろよ!
悪気があるとかないとかいびりとかミスとか関係なくね!