久しぶりのデートを楽しみにしていた私
彼とはお互い仕事が忙しく、ゆっくり会える機会がなかなかありませんでした。
だからこそ、久しぶりに食事へ行く約束が決まったときは本当にうれしくて、美容院を予約したり、新しい服を選んだりと、私はその日を心待ちにしていたのですが……。
約束の1週間前の夜、私は「何を食べる?行きたいお店ある?」と彼にメッセージを送りました。その日は返事がありませんでしたが、「忙しいのかな」と思い、そのまま眠ることに。
ところが翌朝、スマートフォンを見て思わず固まりました。
「その日って約束してたっけ?忘れてた、ごめん」
直接会って決めた約束だったのに、彼はまったく覚えていなかったのです。
「忙しいんだから仕方ないよね」
驚いている私に、彼はさらにメッセージを送ってきました。
「直接約束したんだっけ?予定に書いてなかったみたい。でも、忙しいから仕方ないよね」
その言葉に、何とも言えない虚しさが込み上げてきました。「忙しいから仕方ない」と言われると、私の気持ちは考えてもらえていないように感じてしまったのです。
それでも感情的にならないよう、「忙しいのはわかっているけど、直接約束したから大丈夫だと思ってたよ」とだけ返信しました。
すると返ってきたのは、予想もしなかったひと言でした。
「不機嫌になるのはやめてね。そういうところがあると、一緒にいたくなくなるから」
約束を忘れたのは彼なのに、なぜ私が責められているのだろう――。そんな思いが頭から離れず、「この人と付き合い続けて大丈夫なのかな」と、初めて真剣に考えました。
その後、私たちは改めて話し合いをすることに。しかし価値観の違いは埋まらず、最終的には別れることになりました。
忙しい毎日の中で約束を忘れてしまうことは、誰にでもあるかもしれません。しかし、大切なのは忘れてしまったあとの向き合い方だと感じています。
相手の気持ちに寄り添い、素直に謝ること。その積み重ねが信頼につながるのだと実感した出来事でした。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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