高級店で緊張した彼が…
普段はなかなか訪れないような格式のある店だったため、私も彼もかなり緊張していました。
コース料理が始まり、前菜やスープは無事に食べ終えたものの、メイン料理で思わぬハプニングが。彼がお肉をナイフで切ろうとしたところ、力の入れ方を誤ったのか、ナイフがつるっと滑ってしまったのです。
その瞬間、お肉が勢いよくお皿から飛び出し、テーブルの外へ落ちてしまいました。突然の出来事に、彼は呆然として固まっています。我に返った彼は、すぐに「申し訳ありません」と店員さんに謝り、私も一緒に頭を下げました。
すると店員さんは、「どうぞお気になさらず。新しいお肉をご用意しますね」と、穏やかに声をかけてくださったのです。こちらの不注意だったにもかかわらず、丁寧に対応していただき、私たちは申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
彼はしばらく恐縮していましたが、店員さんのさりげない心づかいのおかげで、少しずつ落ち着きを取り戻したようです。食事を終えたあとには、改めてお礼を伝えました。
慣れない場所では、緊張から普段ならしないような失敗をしてしまうこともあります。今回の出来事で心に残ったのは、ハプニングそのものよりも、私たちが落ち着きを取り戻せるよう、穏やかに接してくださった店員さんの姿でした。
今でもあの日を振り返ると、恥ずかしそうにしていた彼の姿とともに、店員さんがかけてくださったやさしい言葉を思い出します。お店の方の心づかいも含めて、忘れられない記念日になりました。
著者:西山かなみ/30代女性・2児の母です。平日は仕事をしており、土日は家族と過ごしています。
イラスト:にゃち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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