息子の提案に女性は
女性を訪ねてきた息子・隆二さんは、「おふくろだけは、連れ出すって決めてたんだ」と告白。女性を探し出すまでの経緯を話し、「一緒に暮らそう」とあらためて伝えますが……。
















女性を連れ出すため、生活の基盤を整えてから実家を訪ねた隆二さん。しかし、女性の姿はなく、父親は認知症が進み、隆二さんのこともわからなくなっていました。
隆二さんは父親を施設へ入所させ、荒れた実家を掃除しながら、女性の行方につながる手がかりを探したといいます。抗がん剤の明細書を見つけ、病院で待ち続けた末、ようやく女性との再会を果たしたのでした。
「やっと親孝行ができる」と喜ぶ隆二さん。ところが女性は、「お断りするわ」と同居の提案を断ります。女性は、今ようやく自分の時間を生きられるようになったため、これからはゆったりと自由に暮らしたいと説明。がんの転移もなく、たまに顔を見せてもらえれば十分だと伝えました。
女性の思いを聞いた隆二さんは、「おふくろ……いま幸せなんだな」と安堵します。女性も、「まだまだこれからよ! やってみたいこと、たくさんあるの!」と笑顔を見せました。
それから2年後、女性は穏やかな日々を送りながら、孫を乗せたベビーカーを押して散歩をしていました。その日、涼くんが友だちと喧嘩をし、理由をカウンセラーにしか話さないため、香織さんは学校に呼ばれていました。
自分が涼くんに十分構ってあげられていないのではと悩む香織さんに、女性は「子どもはちゃんと見てる。あなたは素晴らしいわよ」と伝えます。
そして、涼くんがカウンセラーの先生を大好きだと知った女性は、かつて自分を変えるきっかけをくれたリンちゃんのママを思い浮かべ、「涼が大好きなその先生に会うの、楽しみだわ」と笑ったのでした。
◇ ◇ ◇
長い間、自分の気持ちを抑え込んで生きてきたとしても、何かのきっかけや周囲の支えによって、自分が望む人生を選び直すことはできます。誰かから受け取った言葉や勇気が、今度は別の誰かを支える力になることもあるでしょう。年齢や過去を理由に諦めず、自分の気持ちを大切にしたいですね。また、悩んでいる人がいたら、背中をそっと押せるような言葉をかけてあげたいですね。
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