上の階のママに聞いてみると
ある日、エレベーターで上の階に住むママさんと一緒になりました。顔を合わせることは何度かあり、感じのよい方だとわかっていたものの、騒音の話を切り出すのは少し勇気がいります。
私はできるだけ角が立たないように、「最近、夕方になると少しにぎやかですね」と声をかけました。すると、ママさんはハッとしたように顔を赤くし、「本当にすみません!」と慌てて謝ってくれました。そして、申し訳なさそうに理由を話してくれたのです。
「実は、上の子がレースゲームに熱中しすぎていて……。キャラクターが車で飛び跳ねている瞬間に、自分もその場で全力ジャンプしているんです……」思ってもみなかった理由に、私は思わず笑ってしまいました。
理由を知ると見え方が変わった
その話を聞いて、これまでイライラしていた気持ちが少し吹き飛びました。「お兄ちゃん、ゲームの世界に入り込みすぎですね!」そう言うと、ママさんも「本当に困っていて……」と苦笑い。気まずい空気になるどころか、お互い笑い合うような時間になりました。
それ以来、夕方に天井から音が響いても、「あ、今ジャンプしたな」と想像して、少し笑えるようになりました。
もちろん、生活音が気になることはあります。けれど、理由を知らないまま不満をため込むより、相手を責めない言い方で伝えてみることで、思わぬ事情がわかることもあるのだと感じました。
ご近所付き合いでは、言い方一つで関係が変わることがあります。今回の出来事を通して、気になることがあったときこそ、まずはやわらかく声をかけることの大切さを学びました。
著者:白田 優愛/30代女性/4歳の女の子を育てている母。仕事と家事、育児の両立に奮闘中……。最近はお菓子作りにはまっています。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)