準備万全のはずが…
結婚式の準備はそれなりに順調に進んでいました。席次表は外部のサービスに注文し、式場へ直接届くように手配済み。私たちは、あとは当日を迎えるだけだと思っていたのです。
私たちの口ぐせは「どうにかなる」。多少のことが起きても何とかなるだろうと考え、結婚式直前までのんびり構えていました。
ところが、その楽観的な考えは、結婚式当日の朝に覆されることになります。
式場で知ったまさかの事実
式場へ到着すると、私はヘアメイクの準備に向かいました。すると、プランナーさんから席次表について確認されたのです。
そこで初めて、届いた席次表は完成品ではなく、自分たちで中身を差し込み、組み立てる商品だったことが判明。私たちは、完成した状態で式場に届くものだと思い込んでいました。
目の前にあるのは、まだ組み立てられていない100部の席次表。しかも、挙式開始までに残された時間はわずか。その瞬間、一気に血の気が引いたのを覚えています。
新郎新婦が結婚式当日に内職!?
大慌ての中、夫はタキシードに着替えると、すぐにプランナーさんと一緒に席次表の組み立てを始めました。本来なら、写真撮影をしたり、式が始まるまでゆっくり過ごしたりする予定の時間です。
細かな作業があまり得意ではない夫は、汗をかきながら、黙々と席次表を折り続けていました。一方、私はヘアメイクの途中でしたが、作業の様子が気になって仕方ありません。手が空くたびに席次表を受け取り、できる範囲で組み立てを手伝いました。
新郎新婦が結婚式当日にそろって内職をしている光景は、なかなか珍しかったと思います。今振り返っても、笑ってしまう思い出です。
その後、席次表は何とか無事に完成し、結婚式も予定通り始めることができました。しかし、間に合ったのは決して私たちだけの力ではありません。慌てる私たちを支え、冷静に作業を進めてくださったプランナーさんのおかげです。
「どうにかなる」が口ぐせの私たちですが、この日ばかりは周囲の助けがあったからこそ、どうにかなったのだと実感しました。タキシード姿で必死に席次表を組み立てる夫の姿も含め、忘れられない結婚式の思い出です。
著者:桜井萌/30代女性・京都府在住。看護師としてICUや透析室での勤務を経験後、WEB制作会社勤務を経て、現在はフリーランスのWEBデザイナーとして活動している。趣味は音楽。
イラスト:わかまつまい子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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