プロポーズの言葉は…
「もしかしてプロポーズ?」と思い、私は緊張しながら彼の言葉を待っていました。ところが、彼が話し始めた瞬間、大きな花火が立て続けに打ち上がったのです。
彼は一生懸命に何かを伝えていましたが、花火の音でまったく聞こえません。聞き返そうとしても次々と花火が上がり、彼の声はすっかりかき消されてしまいました。
すると、彼は言葉で伝えることを諦めたのか、指輪の箱を取り出して無言で差し出しました。状況を察した私は、思わず「はい!」と返事。指輪を見てプロポーズだと気付いた近くの人たちから拍手が起こり、恥ずかしくなった私たちは、顔を見合わせて大笑いしました。
その後、静かな場所へ移動し、改めて彼からプロポーズの言葉を聞くことができました。
後日、彼から「本当はかなり長いプロポーズの言葉を考えていた」と聞きました。まさか花火の音ですべて聞こえなくなるとは、彼も想像していなかったようです。
プロポーズは計画通りにはいきませんでしたが、今では2人の思い出話の定番に。予定外の出来事も含めて、彼の気持ちがしっかりと伝わった、忘れられない夏の思い出です。
著者:藤崎美優/40代女性・大阪在住の主婦です。休日はカフェ巡りや散歩を楽しみながら、家族との時間を大切にしています。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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