わが家のおにぎりをねだる子どもにママさんは…
そのママさんとはあいさつを交わす程度で、特段仲がいいわけではありません。そのため、私は少し距離をとって子どもたちを見守っていました。
しばらく遊んだあと、少し休憩させようと思い、私は家から持ってきたおにぎりとから揚げ、飲み物やお菓子などを出して長男を呼びました。
すると、その男の子も私たちのところへやってきて、「僕もおにぎり食べたい」と言ったのです。私はお菓子くらいならあげるつもりでしたが、おにぎりやから揚げなどの食べ物は私たち家族の分しか用意していませんでした。そのため、男の子に「ごめんね。これは家族の分しかないし、おうちの人にも聞いていないから、勝手にはあげられないよ」と断りました。
しかし、男の子は少し離れたところにいたママさんのもとへ行き、「おにぎりもらってもいい?」と聞きました。すると、ママさんはただひとこと「いいよ」と答えたのです。男の子は「いいって!」と言いながら、うれしそうに戻ってきました。
私はすでに断ったつもりだったため、少し戸惑いました。ママさんには、私と男の子のやりとりが伝わっていなかったのかもしれません。それでも、こちらが食べ物を分けることになるため、「うちは用意してきていないので、よかったら分けてもらってもいいですか?」などと、ひとこと確認してくれるものだと思っていました。何も言われなかったことに驚きました。
結局、私は自分の分のおにぎりを男の子に渡しました。男の子が食べている間も、ママさんから特に声をかけられることはありませんでした。
私は、こうした場面では保護者同士でひとこと確認し合うものだと思っていたため、考え方の違いに戸惑いました。相手にとっては、深い意味のない対応だったのかもしれません。人によって当たり前だと思うことは違うのだと感じるとともに、私自身は、こうした場面で相手への確認や感謝を忘れないようにしたいと思った出来事です。
著者:木内瞳/30代女性/結婚11年目。長男2016年生まれ、次男2020年生まれ。義両親と同居しながらフルタイムで勤務中。毎週末子どもたちと遊びに出かけるのが何よりも楽しみ。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)