お互い「自分の席」と主張
私の実家は離島にあり、帰るには飛行機の乗り継ぎが必要です。最初の便で搭乗手続きをすると、乗り継ぎ分のチケットも一緒に渡されるので、中継地点の空港でゆっくりできるのがいつも便利だなと感じていました。その日も、中継地点からの便に乗れば実家に着けるというワクワク感で、飛行機に乗り込みました。
ところが、私が予約した2席のうち1席に、すでに女性が座っていたのです。「あれ?」と思いながらチケットを確認しましたが、間違っていません。しかし、その女性も「ここは私の席です。そっちが間違っているのでは?」と主張してきます。信じられずチケットを見せてもらうと、確かに女性のチケットにも私と同じ座席番号が……。まさか飛行機でダブルブッキング……? と、とても驚きました。事情を察した周りの乗客もざわつき始めます。するとCAさんがアクシデントに気づいてくれて、チケットを確認してくれることに。
その結果、なんとその女性のチケットは前の便のものだったことが判明しました。つまり、乗り継ぎ後の飛行機の席ではなく、すでに乗り終えた飛行機のチケットを見ていたのです。もう1枚別のチケットを取り出した彼女は「あ、こっちだった」とひと言。そして悪びれる様子もなく別の席へと移動していきました。
その瞬間、私は一瞬固まってしまいました。「まさかこんなことが自分に起こるなんて……」と驚きましたが、気を取り直して子どもと席に座り、無事に実家へ帰ることができました。飛行機でのこんなハプニングは初めてだったので、思いがけない土産話になりました。
この出来事を通じて、どんなに慣れている場所でも「何度も確認すること」がいかに大切かを改めて思い知りました。今後もこうした確認を怠らないようにしながら、これからも安心安全な移動ができるよう努めていきたいと思います。
著者:角川 彩音/50代女性・会社員
子育てが終わり、やっと自分の時間を楽しんでいる会社員。
作画:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
気付かないと思ったかな