「うちはゴミ箱じゃない!」
毎年、義実家には義父や義母の職場関係からいろいろなお中元が届くそうです。その内容がかぶることもあるらしく、また、人と被らないように変わったものを贈ってくれる人もいるようで、その中から「食べない」「いらない」と判断されたものが、わが家へのお土産となるのです。
具体的には、香りが強くてうちでは使わない柔軟剤だったり、料理があまり得意ではないためどう使っていいのかわからない、馴染みのない香辛料セットだったり……。中でもハブ酒などの珍しいものは、夫婦2人ともお酒をあまり飲まないので、消費するのに困ってしまいました。
うちでは持て余すとやんわり伝えると、「うちでも使わないから」と言われる始末。自分たちにとって不要なものを、体よく押し付けているのだとモヤモヤしました。
そして、ある帰省のとき、ついに消費期限が切れた生菓子まで渡されたのです。賞味期限ならまだしも、消費期限が数日切れたものを「お土産よ! 持って帰って!」とにこやかな顔で差し出す義母に、さすがに私も言葉を失いました。
すると、隣で箱を覗き込んだ夫が消費期限欄の日付に気づいたようです。普段は渋々受け取っている夫も、今回ばかりは違いました。「いい加減にしてよ。毎回自分たちがいらないものを押し付けて、今度は消費期限切れ? 俺たちをゴミ箱だと思ってるの?」と、義母に向かってはっきりと言い放ったのです。
義母は「だって、もったいないじゃない! それとも捨てろって言うの? 食べ物を粗末にするなんて信じられない!」と言い返してきました。
しかし夫は引きません。「そもそも、消費期限が切れる前に食べればいいだろ。それに、消費期限が過ぎたものはさすがに食べられないから、俺たちが貰ったって捨てるしかない。もしかして、自分が捨てるっていう罪悪感を持ちたくないから、俺たちに押し付けてるのか?」と冷静に正論をぶつけました。
その言葉にぐっと言葉に詰まる義母。それまで傍観していた義父も「……まあ、確かに消費期限が切れたものをお土産って言うのもな」と苦笑いするしかない様子でした。結局それ以降、反省してくれたのか帰省のたびに残り物を押し付けられることはなくなりました。
この出来事を通じて、おかしいと感じたことは我慢し続けるより、きちんと伝えることが大切だと改めて実感しました。そして、たとえ身内であっても、相手を思いやる気持ちと最低限の礼儀は必要なのだと感じた出来事でした。
著者:浜中 紗智子/30代女性・会社員
5歳の息子を育てる母。趣味は動画サブスクで懐かしい作品を見ること
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています