「嫁がケチで孫がかわいそう」
ユウタがお義母さんに渡していた家族カードを解約してから数日後、お義母さんが戸籍謄本を要求した本当の目的が明らかになりました。
お義母さんは、私やユウタに黙ってアイリのパスポートを作り、自分とアヤカさん親子とアイリの4人でハワイ旅行へ行こうとしていたのです。
家族カードが使えなくなっていることに気づいたお義母さんは、旅行代理店からの120万越えの請求書がわが家に届くよう申し込み、支払わせようとしてきました。でも、それを私が拒否したことで旅行の仮予約は取り消しに。これで一件落着かと思いきや、お義母さんは周囲にまさかの話を広めていて……。










買い物中に、知人から「お孫さんの旅行、行かせてあげなかったんですって?」と声をかけられたサキさん。その後も親戚の方たちから「アツコさんの気持ちも考えてあげて」「旅行くらい許してあげたら?」という連絡が……。
どうやら義母は、サキさんを「冷たい嫁」「ケチな嫁」などと、周囲に吹聴していたようなのです。さらに義妹のSNSには「ケチな親のせいで子どもがかわいそう」という内容の投稿がされていました。
義母は、自分の友人にも「私は孫に世界を見せてあげたかっただけなのに……」と、都合よく話を広めていて……。
その日の夜、今度はユウタさんにも親戚から電話が入ります。
「お前は自分の母親を泣かせて恥ずかしくないのか?」
親戚から一方的に責められ、さらには「嫁をちゃんとしつけろ!!」とまで言われてしまったユウタさん。
初めて、自分が放置してきた問題が外にまで広がっていることを実感し、青ざめます。そんなユウタさんに、サキさんは静かに「お義母さんの問題をずっと私に押しつけてきた結果だよ」と告げるのでした。
◇ ◇ ◇
自分に都合のいい部分だけを周囲に話し、相手を悪者にするような伝え方は、家族間の問題をさらにこじらせてしまいます。特に、お金や子どもに関わる問題は、一方の言い分だけでは見えない事情があるものです。また、家族や親戚からの言葉であっても、事実確認をしないまま誰かを責めるのは避けたいところです。身近な人から相談や愚痴を聞いたときは、相手の感情に巻き込まれず、冷静に双方の話を聞く姿勢を大切にしたいですね。
miyuka