母は、優子さんには、できないことや足りない部分を哀れむように「可哀想」と言う一方で、ノボルさんには「大事な長男だから苦労させたくない」という意味で同じ言葉を使っていました。そんな母の過保護さに早くから危機感を覚えたノボルさんは、寮のある高校へ進学し、少しずつ自立していきます。
しかし、大人になって結婚を報告すると、母は再び「相手の女性に迫られたのね! 可哀想に!」と勝手に決めつけ、ノボルさんを“可哀想な息子”として扱おうとします。そんな母に対し、ノボルさんはきっぱり線引き。母は慌てて態度を変えますが、彼女を実家に連れて行く日を前に、ノボルさんの不安は消えず……。
夫に対しても「可哀想」を連発する母。夫の反応は?























ノボルさんに強く釘を刺された母は、慌てて「ぜひ彼女に会いたい」と態度を変えます。ノボルさんは了承しつつも、「変なことを言わないで」と改めて念を押しました。
後日、ノボルさんは優子さんに電話し、「案の定、母がやばかった」と報告。優子さんは、何があっても彼女の味方でいるよう弟に伝えます。ノボルさんもそのつもりでいるものの、母への情もあり、会う前から完全に拒絶することはできない様子。そこで、彼女が実家に来る日に優子さんと娘たちにも同席してほしいと頼むのでした。
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まだ会ってもいない相手に対して、「きっとこうに違いない」と悪いイメージを膨らませてしまうと、相手を知る前から関係がこじれてしまうことがあります。親が子どもを心配する気持ちは自然なものですが、その心配が偏見や決めつけになってしまうと、子どもが大切にしたい相手まで傷つけてしまうかもしれません。
だからこそ、ノボルさんのように「失礼なことを言うなら会わせない」と線引きする姿勢も必要なのではないでしょうか。大切な人を守るために、親子であっても譲れない境界線を持つことは大事ですね。
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山野しらす